江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

蜀山戦紀2踏火行歌 その1

1~18集

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 蜀山戦紀シリーズの2作目。前作は陳偉霆、趙麗穎主演で後引くようなダブルエンディングだったので、そのどっちの続きだ?と思っていたら、全然違う話でした。つながりはメイン舞台が蜀山で、赤魂石が人々の運命を歪めているというところ。
 
 大きく違うのは、民国時期という場面が挿入されて、そこでの男女の会話が蜀山でのドラマにかかわっているという設定。この謎の仮面をつけた男女の正体は?と興味引っ張ってます。
 
 コミック風のコマ割りしてくる画面処理とか、けっこう興味深い。だけど・・・
 
 実はこれ、かなり苦戦してます。見始めたのは烈火如歌や櫃中美人とたいして違わないし、初めのころはけっこうすいすい見てたんですが、主人公たちが蜀山に移動したあたりから、1,2集見るともう十分という感じになっちゃって、進まない。
 
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 原因はけたたましくわめき続けるヒロイン。櫃中美人もそれで困ったんですが、こちらはもっとしんどかった。櫃中美人は二人のヒロインとも演技力もあり、ただキャワキャワやってるだけじゃなくて、ちゃんと見せ場でいい表情を見せてもいるんです。
 
 ところが、こちらは・・・例えば「頑張る」というシーンでは、必ず手を握って口元に寄せて、「うん!がんばる!」と眼を見開いて大きくうなづく・・・こういうパタンで、配音と演技のダブルパンチでめげてます。
 
 おそらくヒロインには別の姿がありそうなんで、それとの差別化を極端にやってるのかもしれませんが、これだけ見てきて「いい表情」シーンがないというのは演出プラン間違っているんじゃないですかね?ヘアスタイルも似合ってないし・・・
 
 それでも何とか見てるのは、周りを固めてる呉奇隆達ベテラン勢がこの荒唐無稽な幻仙ドラマワールドを支えているからです。
 
 話は余英男という大英雄にあこがれる娘が、兄の余英奇と共に蜀山で修行するというところから始まっています。この二人は実の兄妹ではなく余英男は余英奇とその母に救われたのですが、本人はその記憶がない。この彼女の前身はなんだったのか、というのがこのドラマのポイントの一つ。

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 この余英奇たちは実は赤魂石の影響を受けた火黎族で、小さな村に隠れ住んでいる。赤魂石の影響で時としてバーサーカー化して、自分や周囲を焼き殺してしまう火黎族。余英奇は火黎族の守護者。彼は現族長である母の指示で赤魂石を制御できる五行霊蝶を探すために蜀山の弟子となる。
 
 蜀山では、かつて分派した蒼墟派と合同で弟子を選んだり練功したりしてますが、蒼墟派の掌門は裏で蜀山派を追い落とそうとしいている。他にもいくつかの門派があるけど、彼らの共通の敵は落仙宮の宮主沙艶紅。
 
 そして、余英奇たちの村で飲んだくれのばくち打ちとして息子と暮らしていた蕭月は実は失踪した璇璣門の次期掌門と期待されている人物。彼と沙艶紅の間にはかつて愛憎劇があった模様。
 
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 蜀山の掌門たちはすでに余英奇の正体を知っているが、密かに彼をサポートしている。
 
 赤魂石や霊蝶を奪おうとする企みが次々と蜀山を襲い、それに対抗していくという話に加えて、余英奇の正体を隠し続けねばならないというお話です。
 
 しかし、火黎族たちは次々と赤魂石の影響を受けて、バーサーカー化しかけていて、時間がない。
 
 という状況なのに、蒼墟派の白谷逸をあこがれの大英雄と思い込んだ余英男がきゃーきゃーやっていたりするところ。
 
 配役的には、出る気はなかったという呉奇隆が蕭月で一番おいしいところ。
 
 江蘇稲草熊影業所属の俳優がたくさん出てるということは、前作だけでなく犀利仁師や白髪魔女伝なんかに出演してた顔ぶれがたくさんいます。印象的なのは犀利仁師でヒロインの楽しいパパだった魏春光が今度はいかにも企んでいそうな蒼墟派の掌門追雲(左)。同じく犀利仁師では落第し続けの孫大仙だった呉華新が蜀山派の師尊雀影でさっそうと登場(右)。この人、鐘漢良版の天龍八部で全冠清やってたし、何かと芸域の広い人ですね。
 
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 もう一人、江湖の敵沙艶紅の劉思彤は少年四大名捕のヒロインの母で聖月神教聖女卞紅葯、白髪魔女伝の鉄珊瑚とかで出演してましたが、この人もいろんな役しますね。
 
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 主人公の余英奇は陳哲遠。彼は次回作で絶代双驕の小魚児に決まっているもので、個人的には注目。よさげ~と思っているところ。
 
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 ヒロインの余英男は雨婷儿。孔子春秋に出てたそうですが記憶にない。旋風少女は見てない。
 
 ヒロインのけたたましさに続けてみられないんですが、幻仙劇としては続きを見ようという気はあるので、ぼちぼち進んでます。
 
 途中であまりの鬱さに投げ出しかけていた烈火如歌は、ヒロインが積極的に動き出したので視聴のテンポが上がってきました。
 毎週のお楽しみ三国機密、おじさん萌の遠大前程の他に後数本見かけてるのがあるんですが、とりあえずこの蜀山戦紀2と烈火如歌の配信終了組をクリアしたいと思ってます。