秦時明月 その３

２１～２８集

　なかよし悪ガキコンビだった項少羽こと項羽と天明が、それぞれの道を歩き出すところまで。

　なんですが、墨家が立てこもった機械仕掛けの砦の攻防戦が、これだけ続いたということです。

　墨家と対立する元潜入スパイと現在墨家の機械仕掛け担当の范大師との因縁、攻め込んできた表向き胡亥率いる、実は衛庄に引きられた軍と盖聶率いる墨家サイドの攻防、その間に禁地に入り込んだ天明、項少羽、天明の仕掛けだらけの地下からの脱出劇と３つの流れが続くドラマ展開。

　その間に、項少羽は高月が自分より天明を選んだことに、傷つく。

　姿を見せた巨子は、砦を破壊して放棄することを宣言。これを扶蘇の手柄とすることで、彼の皇位継承を確実なものにしようとする。

　それに命がけで飛び出した天明を高評価した巨子は、次期の巨子に天明を指名、巨子として墨家を率いること、扶蘇を皇位に就けることと、娘の高月の三つを天明に託して、死ぬ。

　これには、荊軻の息子という以外に天明に価値を認めない墨家一同が反発、本人も戸惑う。

　扶蘇を支持することを聞かされた項少羽ももう一つ傷ついて距離を置くようになる。　

　巨子を見送る一同の思いはばらばら・・・

　一方で戦いに敗れた衛庄は岩に足を挟まれるという欧陽克状態。なげやりな衛庄にがんばれ！と叱咤激励するあくまでも彼を慕う赤練、その赤練とは違って、もはや衛庄と名前を呼び捨てにする白鳳と聚散流沙は三人になってしまった模様。

　趙高こと東皇太一は、胡亥に墨家を滅ぼさせるつもりだったのに、砦まで犠牲にした墨家のために計略は失敗。怒り心頭のところに高月が自分が育てた超能力をもつ聖女の遺児で同じ力を持つことを知って、彼女を拉致してくるように少司命に命じる。

　大規模な戦いのシーンを挟んで、大きくこれからの人間関係が変わっていった今回視聴分です。

　まあ、さすがにこれだけクライマックスの来ない攻防戦が続くとちょっと飽きが来たのも事実です。でもそれ以上に、あっちもこっちもクライマックス状態で、いったい誰が主人公だかわからないというかどんぐりの背比べっぽくなってしまって、話が平板になってしまったのが残念。

　これから、話が大きく動くことを期待です。