江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

新蕭十一郎 その2

11~20集


 いや、もう風四娘がいい女過ぎて・・・めっちゃ楽しい。

 蕭十一郎が好きなのに、だいじに思ってくれていても男女の愛情の対象には見てもらえない。それなのに、師父からは愛する男と30までに結婚できないんなら出家するという約束だと迫られ、こいつが結婚相手と強がって見せる。

 せっかくの七夕の夜に蕭十一郎と二人でいるところに沈璧君が現れると、自分に惚れている楊開泰を引き連れて、さっさと姿を消してやる。

 いじらしい江湖の侠女ぶりです。


 蕭十一郎の方も、彼女に負けないくらいいじらしい恋する男ぶり。でも、うじうじはしてない。
 本当は、璧君が好きなのに、連城璧と結婚させようとわざとらしい愛想尽かし。

 それで、璧君は城璧とやっと結婚式となったところへ、風四娘が蕭十一郎がいなくなった、あんた命助けてもらった恩があるでしょ!とひっぱりだしに来る。
 すると、さっさと結婚式を投げ出して、蕭十一郎のところに駆けつける璧君。

 璧君の母親も、連城璧の母親もカンカン。武林は大騒動。

 騒動の背後では、二人の母親、四娘の師父、そして現在武林の大魔頭の逍遥侯との因縁が、ぐちゃぐちゃとからまって、彼らを締め付け始めています。

 でも、話は明るいタッチで進んでいます。

 なんといっても画面が華やかです。特に豪華な衣装とか凝ったセットというわけでもないんだと思います。でも、それぞれのキャラにあった衣装なのが、うれしい。
 例え、泥沼から飛び出した途端、真っ白な衣装ひらひらと軽功で空飛んでも、笑って過ごせる。


 キャラ関係なしに、シーツ巻き付けたような衣装だときっと頭から湯気拭いてたねw

 ほんと、ドラマ展開はお約束。秘密の谷にいる変人の医者、突然わけのわからないことを言い出す師父、崖落ち、小姐の婚約者に惚れてる小間使い、親の世代の因縁、怪しげな集団と仮面の棟梁、ヒロインの結婚式にはきちんと待った!

 古龍原作ですから、身の回りの因縁とか復讐劇、男女の関係なんかがメインで、天下国家だの皇帝だのとは関係なし、せいぜいが怪しげな秘密結社もどきの狙う武林の制覇ぐらい。一つ間違えば、とんでもなくネバネバ三角関係になるか、陰々メツメツとしてしまうんですが、今回はそこに落ち込まずに話が進んでいるのが好ましいです。

 俳優陣も、主役の蕭十一郎の厳屹寛、風四娘の李依暁、沈璧君の甘婷婷の三人がパッと華やかに武侠ワールドを演出、それをとりまく璧君の婚約者連城璧とか四娘の追っかけ楊開泰なんかには派手さ抑え気味な配役、それに司空摘星の元華と逍遥侯の呂良偉というベテラン。これで、母親世代の三人がもっとしっかりした「オカン」なり「師太」だったら、本当に言うことないんですけどねえ。返す返すも残念。


 璧君の蠱毒を解毒してもらうために、逍遥侯から割鹿刀を持たされ、天宗の武芸を仕込まれている蕭十一郎で、20集終了。

 これだけ、厚遇するにはなんか因縁があるはず・・・それはいい方か悪い方かというところ。
 知らない方が楽しいということもありますから、ドラマ以外の中文読めなくて原作読んでなくてよかった。呉奇隆版買ったけど1集しか見てなくてよかったとホッとしているところです。
 いや、負け惜しみじゃないよ~