江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

琅琊榜 その17

小説の164~169章

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 結局、予定の半分。
 
 冰続草、蕭景睿帰還、莅陽長公主、「殿什么下」と続くところ。
 
 ここで、ドラマと違うのは大きく二つ。一つは聶鐸が冰続草を持って蘇宅にくるところ。もう一つは、東宮での梅長蘇・蕭景琰と莅陽長公主・蕭景睿の話の流れです。
 
 
 まず、一つは、冰続草。
 東宮での出来事があった夜、藺晨に「酒飲むぞ、付き合え」と言われて、逃げ損ねた飛流と聶鋒と衛崢が付き合っています。そこに雲南から聶鐸が冰続草が見つかった、これで小帥の命を救えると興奮して現れる。でも、これでは長蘇の役には立たないと藺晨に言われて、力を落とす一同。
 人間が変わっていても、流れは同じ。
 ただ、聶鐸は霓凰郡主と恋に落ちたことで、小帥を裏切ってしまったという後ろめたさがある。雲南にいても、郡主と話をすることもはばかられる・・・生きていた兄聶鋒に家長として、自分を罰してくれと求める。
 冰続草が役に立たないなら、小帥には会わずに雲南に戻るという聶鐸を、衛崢は雲南は遠い、小帥の状態もよくない、知らせが間に合わないので、このまま金陵にいるように言ってます。この夜の三人はつらいですな・・・
 
 翌朝、梅長蘇に許しなく雲南を出てきたことを詫びる聶鐸ですが、お構いなしでした。
 
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 そして、この日は言闕の誕生祝。景琰が知ってしまったなら、逃げずに積極的に顔を合わせる方向に切り替えて、言侯府に藺晨と出かけますが、太子になって忙しい景琰とはすれ違い。会えないまま。
 
 で、そのまた翌朝。東宮に景琰を尋ねる。突然の梅長蘇=林殊の来訪に驚く景琰。ろくに話もしないままに、莅陽長公主と蕭景睿が来てしまう。
 
 二つ目は、この東宮での梅長蘇と蕭景琰のやりとりは、長公主たちの帰った後だということ、ドラマでは二人が話をしている最中に長公主と景睿がやってきて皇帝の誕生祝いの席での告発を求め、長公主たちがいなくなってから、「殿什么下」というクライマックスが来てます。
 「何が殿下だ。俺の名前を知らないのか!」
 そして、やっと「景琰・・・」と呼びかける。
 
 でも、ここおかしくなかったですか?
 長公主と景睿が現れる前の話で、林殊に戻れ戻らないと言い争う中で、長蘇は「景琰・・・」と呼びかけているんです。景琰も小殊と呼んでいる。
 
 私はここは緻密に組み立てられている琅琊榜脚本の中で、大きなミスだと思っていたんです。なるほど、原作と順序入れ替えてたんですね。文章で読んでると、一人は頑なに「梅長蘇」の立場を維持しようとし、もう一人は「小殊」と呼びかけようとするんだけど、きっかけがつかめなくている。そこへ、「殿下に一つお願いが・・・当日同行させてもらえませんか。」とか聞くもんだから、堪えてた景琰の思いが一気に噴き出す・・・という流れが自然です。順序入れ替えるんなら、セリフも直しておけばよかったのに・・・ちょっと残念。
 
 とにかく、一連のやり取りの内容はドラマも変わりませんが、感情を表すセリフは多くなっています。
 でも、この真珠出てこない。
 
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 ただ、庭生の今後について長蘇はドラマよりもっと不安を持っています。いつか真実を知ることがあったら、彼はどうするのか?景琰が義子にすることにもあまり賛成ではなく、都から朝廷からできるだけ離れたところで安らかな人生を送らせたい…
 
 自分が十分気を配るし、それで将来マズいことがあったら、お前が言ってくれたらいいという景琰に、「将来」を思うと言葉のない林殊。
 
 蘇宅に戻ると、藺晨が得意満々の笑顔で長蘇を待っていた・・・
 
 ここで、169章。ネット版です。書籍版はやはり手を入れてあるそうですが、流れは一緒だからおこらないで、と作者が呼び掛けてます。
 
 越賢妃の話、長蘇たちがかつて祁王の死んだ牢に行く、牢内の夏江を姿を消していた妻と息子が訪れるシーンはなし。冰続草で薬を作る場面もないが、薬は作ってます。
 ついでに、誉王が滑族の玲瓏公主の息子という話、子どもができたとか夫人を逃がすとかもなし、でした。出てくる滑族の公主は璇玑公主一人ですが、この物語の原因も、その後の事件ももう死んでいる彼女が仕込んでいたわけですから、すごいです。
 
 予定変更で、今日はここまで。次こそ最後まで行きます(多分)