41~44集
南帝あらため一灯大師と瑛姑の因縁話から、桃花島の惨事を経て、酔仙楼での丘処機との再会まで。
前回の配信分から見てると、やっぱり今回のドラマは楊康と穆念慈の方にも比重をかけてるというのがよくわかります。
でも、だからと言って、胡歌版のような全くのオリジナル部分追加とか于正版の神鵰侠侶のように無駄な恋愛ドラマくっつけてるわけではないですね。
原作通りの展開で、一灯大師に九陰真経の梵字部分を解読してもらい、これで洪七公の武功を回復できると師父がいそうな嘉興に向かう郭清と黄蓉。
穆念慈が崖落ちして、そのまま見つからないというもやもやのなかで、酒浸りの楊康。結婚させてくれると思ったら、それが武穆遺書を手に入れるための仕掛けだったとわかって、完顔洪烈にも不信感で、荒れまくっている。
そして、誰の思い通りにもならない、自分が思い通りに動かしてやると思い定めた彼は武穆遺書を手に入れるために、積極的にたくらみを開始。父完顔洪烈が戸惑うくらいのブラック化。
欧陽鋒や霊智上人たち、父王に対しても、楊康はびじばし指示を飛ばした挙句に「それは重要なことだから、父上にも言えません」と言い放つ。その変わりようにむしろ不安を覚えている完顔洪烈、煽り立てる欧陽鋒。酔仙楼でまず邪魔な郭清や黄薬師、全真七子らを抹殺してしまおうという計画をたてる趙王府の動きが結構詳しくなっています。桃花島での惨劇も唐突に来るのではなくて、ここで企んでることがしっかりわかりますが、原作知っいることが前提ですね。
嘉興の酔仙楼にやってきた郭清と黄蓉が桃花島に行く前の江南七怪と再会しています。
ここでおもしろかったのは、江南七怪を迎えた店の主がちゃんと18年前のことを覚えていて、前みたいに店壊さないでくれという場面。当然の要求ですよねえ。ほんと、江湖の武芸者は迷惑ですよね~茶碗壊すくらいじゃないんだからw
いよいよ郭清が蒙古の一行と共に、華箏との結婚の約束を果たすために中原を去るという日。ずっと手をつないで街を歩いていた二人に別れが来たところにも時間かけています。
ところが、涙ながらに別れようとした二人の前に拖雷からの使いがやってきて、華箏が考えを改めて、郭靖との婚約を破棄したという手紙を持ってくる。大喜びの二人は、拖雷たちとの約束の場所に行くことをやめるが、これも楊康の罠。
義理堅くて石頭の郭清が突然「もう成吉思汗も、華箏もどうでもよくなった。」と言い出す違和感を回避している気がしました。
そして、桃花島。5人の師父を殺したのは黄薬師に違いないと思い込んだ郭靖混乱。こうなると人の話が入ってこない、入ってきても理解できない。黄蓉一人残して、酔仙楼にやってくる。
そして、また鼎をもった丘処機が現れる・・・もうちょっと重そうに持ってほしいわ。
原作を膨らませている部分も多いんですが、話のリズムを崩すような膨らませ方をしていないんで、違和感はありません。楊康についても、それまでの金の王子「完顔康」への回帰ではなく、しっかりと闇落ちしています。
さて、残り2週間分8集ですか・・・早いなあ。
*トップの画像がダブってたので差し替えました!