1～8集
またしても笑傲江湖、突然、ポンっと出てきてしまった感じ。
前作が有名俳優をそろえ、見事に笑傲江湖ではなくなってしまったばかりなので、どんなのになるのかと怖いもの半分。というかもうほとんどあきらめの境地。
于正版が笑傲江湖でなくなってしまったというのは、日本では冗談でなくて、テレビ公開時には笑傲江湖だったのに、DVDのタイトルは「月下の恋歌」と化けちゃった。まあ、それならそれで、こっちもなかったことにするわ～と思ってるところ。
この2018年版、キャストは全くの新人ぞろい。8集までで、私がはっきり認識してるキャストは定逸師太と風清揚の中の人だけ。定逸師太の武馨羽は犀利仁師や蜀山戦奇に出てたし、風清揚は王勁松＠言侯＠琅琊榜。あとは若手の主役陣も、それより年長の師父やら長老たちにもなじみがありません。
最初にキャスティング見たときに思った「令狐冲がかわいらしすぎる！」という感想はドラマが始まってからも変わりません。ぼくちゃんな令狐冲に対して、岳霊珊は小師妹には見えないし、林平之や陸大有、労徳諾までが同じ年頃で冷孤冲より年上に見える。ぼくちゃんでも、大師兄らしさが感じられればいいんだけど、そういう場面も少ないんで、令狐冲という名前の若者の話として受け取るしかない感じ。
この崋山派一同画像で、左から労徳諾、林平之、岳不群、令狐冲、寧中則、岳霊珊、陸大有となっておりますが・・・
このキャスティングにはブーイングが起こってるようですが、中の人には気の毒な気もする。
真っ白な新人の方が役に入り込めるとかなんとか言ってますが、自社の俳優で無理無理キャスティングしたらこうなったんでしょうねぇ。若手にチャンスを、というのは決して反対ではないし、出演料の高騰を避けたいという気持ちもわからないでもないんですが、かえって若手つぶすようなことにならなきゃいいんですけどね。
ドラマの冒頭、いきなりイケメン東方不敗と上官雲の話が出てきて、前作が東方姑娘が主役なら、今回は東方小鮮肉が主役か～～と思ったのは、話が進むにつれてますますそういう色が濃くなっています。
第4集くらいまでは、冒頭の林平之の余蒼海の息子殺し、居酒屋での一幕をバッサリ切ったり、令狐冲が福威鏢局で青城派と戦ってたり、王元覇がもう殺されたり、盈盈がさっさと素顔さらしたりとかおいおい～～という展開はあったものの、一応原作を踏まえていたんですが、不安的中。
場面ごとに登場するキャラもかなり入れ替わってるし、テンポが速い分、浮いてくる時間でオリジナル展開ぶち込んできましたわ。
この東方不敗、現時点ではまだ少使で、強いようでもわりに弱い。曲用と劉正風の最期に令狐冲と儀琳とともに立ち会って、劉家での惨劇に切り込み、とらわれていた藍鳳凰を救出。その時に、左冷禅にやられたダメージを今度は藍鳳凰が血を入れ替えるという技で助け、だから私とあなたは結婚するの～と言い出し、五毒教の本部で婚礼。でも、洞房～となって、突然だめだ！といいだすとか・・・
何やってんだｗｗｗ
今回この季晨にどこか似てる東方不敗、見かけも実質も主役っぽい。
白い衣装でいいとこになると颯爽と登場したりして、あんたは西門吹雪かと突っ込む。
一方で、本来の令狐冲の話も進んでいくので、着々と令狐冲は思過崖に。
ところが、ここでやってきたのが田伯光ではなくて、なぜか今回大活躍の木高峯・・・おまちかね言パパ風清揚も登場して、二人にもてあそばれています。
けど、このあと田伯光どうなるんだ？
なんか桃谷六仙が四仙だったりとかいろいろあるんですが、おおもとの笑傲江湖は今ののところ踏み外してはいない感じ。東方不敗と藍鳳凰の今後には大いに不安もあるけど、令狐冲と東方姑娘に比べりゃ許容範囲かもしれない。
このドラマ、オープニングに蒼海一声笑を日本のS.E.N.S（神思者）が編曲したものが使われています。昨年の射雕英雄伝もそうでしたが、旧作へのリスペクトか、人気にあやかりたいのかｗそういやエンディングが曲想の違う曲を二つつないでるのは張紀中版にインスパイアされた？
これからいったいどんな話になっていくのか、もうドキドキものですが、不思議と腹は立たない。話の展開が早い一方で、武侠ドラマの枠にはなんとかおさまってる感じがするせいでしょうか。
