江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

2018年版笑傲江湖 その4

21~26集

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 いったいどこら辺の話になってるのか、ちょっと待て~という感じですが・・・
 少林寺での戦い、雪だるま、令狐冲恒山派へ、左冷禅五岳剣派の統一計画、岳不群辟邪剣譜ゲット、林平之と岳霊珊の婚礼、令狐冲恒山派掌門になる。というあたりですが、この本来の話はきちんと追っているようでオリジナル部分がますますぶっ飛んできています。
 
 少林寺に向門天がいなくて、東方不敗が一緒だったのですが、彼が左冷禅の寒冰真気のダメージを受けた任我行の内傷を治療しようとしてうまくできなかったのを自分の力が足らないからだと詫び、任我行はお前の方が重いダメージを受けたのに・・・と思いやるという奇妙な状況になってきています。ただ東方不敗は本気で言っていて、任我行はポーズだけ、藍鳳凰はそれを感じ取ってるというところかな。
 
 令狐冲が恒山派に行って、掌門になる話が進んでいるのはほぼほぼ原作通りなのですが、哑婆婆が出てきて余蒼海にさらわれそうになった儀琳を助け、令狐冲に儀琳を嫁にしろと迫っています。その後に哑婆婆が六仙掴まえるんではなくて、逆に哑婆婆が掴まえられてたのはご愛敬の部類。
 
 黒木崖では、次々手柄を立てる東方不敗に賈布や桑三娘たちが危機感を持ち、目障りな藍鳳凰もろともに排除しようと任我行に讒言を繰り返している。その任我行は左冷禅との戦いのダメージから仮面をつけることになる。
 
 藍鳳凰は任我行の言動に不信を抱き、彼があっさりと与えた葵花法典を修練するのはやばくないかと東方不敗に言うが、純真な若者東方不敗は教主に忠実です。
 なんせこんな感じ。
 
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 何しろ東方不敗が目指すのは江湖の争いを終結させて世界を平和にしたい、それができたら江湖をさって隠棲したいというもの。なんとも言い難いんですが、まあこのドラマではそれで収めるほかないですから。
 
 そのためにはまず点蒼派と丐幇から・・・という任我行の指示で日月神教が動き出す。
 
 恒山派の掌門になった令狐冲は方証大師や冲虚道長に五岳の盟主になるよう説得されるが、彼は岳不群がふさわしいと考えている。
 
 辟邪剣譜を習得しようとした余蒼海が走火入魔して惑乱、完全な辟邪剣譜を知ってるのは令狐冲だから奴を捕まえねばと崋山にやってくる。ところがすっかり混乱している余蒼海は林平之を令狐冲だと思い込み、彼を捕える。やっと辟邪剣譜が岳不群の手にはいりました。ここらへんは射鵰英雄伝の欧陽鋒の話が混ざってますね。
 
 招きに応じて、林平之と岳霊珊の婚礼のために崋山にやってきた令狐冲。温かく迎えてくれる崋山派一同にほんわりしてます。葵花法典と辟邪剣譜の関係、それと崋山派の関わりとかいろいろ教えてもらったし、昔のように大師兄と呼ばれたし、満足して崋山を下りてきました。
 
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 そして、待っていた盈盈と手をつないで、黒木崖に結婚の申し込みに向かいました。
 
 どうも不思議なのは、この葵花法典と辟邪剣譜にはまず自宮しろという一文がないみたいなんですよね。両方揃うと出てくるとか、故意に任我行あたりが隠しているとか何かありそうです。
 
 それにめっちゃ好青年な東方不敗と任我行、藍鳳凰の関係が、そのまま令狐冲と岳不群、任盈盈の関係とかぶっているんです。
 このままいくと、ラストで東方不敗&令狐冲vs任我行&岳不群とかもあり得るんじゃないかと勘繰っているところ。
 こちらの行く末も?
 
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 金庸先生またお怒り必至という中華サイトの評も見かけますが、そりゃそうだろうなと思う一方でこれおもしろいんですよね。
 オリジナル部分というと、全面肯定もしませんが、かといって李亜鵬版の最後部分は原作より好きだという人間ですから全面否定もする気はないです。霍建華本人も疑問符つけていた2013年版はドラマの目指すところがまったく武侠ではなかったと思うのでまた別ですが。
 
 気が付けばもう半分以上というか7割がた過ぎてしまいました。残り12集、どんな話になることやらw