相愛穿梭千年第１季

　すでに日本版が「皇后的男人」のタイトルで出され、たくさんの人がご覧になっているというのに、レビューが今頃になってしまいました。

　って、いつから、このブログは日本で出る前にレビューするのが普通になってしまったんでしょうね？我ながら気が短くて、日本に来るまで待ってられない、待ってたからと言って必ず日本で見られるとは限らない・・・それで見たい作品はほぼ現地リアタイ視聴・・・中文習ったこともないのに、厚かましいというか無謀というかｗ

　この相爱穿梭千年も配信開始したあたりで見てたんですが、なんだか途中半端になってました。

　たしか同時に秀麗江山之長歌行も見てて、イケメン王莽にそうでない王莽とか言ってた。結局秀麗江山は劉秀が二人目の妻を押し付けられたあたりでストップしたまま、原配夫人いじめの話なんか見たくもない人。

　どうもこれにつられて、相爱穿梭千年も止まっちゃった気もするんですが、韓国ドラマが元ということで、そっち方面の抵抗があったのかもしれないです。古代部分はおもしろく見てられるのに、現代部分の韓ドラホームドラマ的ノリが・・・

　もうたくさんの方がご覧になってるので、今さらレビューでもないんですが・・・

　このドラマは２０００年前、王莽が新を興して、西漢が途切れるという出来事の少し前の古代部分と現代を舞台にしています。漢の諫議大人公明が、タイムワープして現代にやってきて、新人女優林湘湘と恋に落ちるという話。

　タイムトラベル物としては珍しく、古代から現代にやってくる、しかも何度も往復するという設定になっています。古代部分と現代部分がほぼ同じ比重で取り上げられ、王莽と公明の周辺も、湘湘の周辺もきちんと描かれています。

　タイムトラベルを扱った小説でもドラマでも、一番多いのは現代人が過去に行く話。マーク・トウェインの「アーサー王宮廷のヤンキー」のような「気がついたら、タイムスリップしてた」系、Ｈ・Ｇ・ウェルズの「タイムマシン」のような「時間旅行するぞ」的な系統があるのですが、公明のはそのミックスですね。そういや湘湘がドラえもん大好きという設定も、そのせいか？

　許皇后を廃して趙飛燕を皇后にして実権を握ろうとする王莽たち王一族と対立する公明は、命を狙われて、現代に飛ばされてきました。湘湘の助けで、図書館で漢の歴史を知っては、なんとか許皇后を助けようと何度も過去に戻っていきます。

　過去からは着る物や玉環などを持ってこれるけど、現代からは持っていけないという設定はうまくできてると思います。意識だけが古代に来たはずなのに、スマホ持ってるドラマとは違いますｗ

　でも、公明の動きで許皇后の立場が変わるたびにそれをスマホとか図書館で湘湘が確かめていますが、歴史が変わってもそれを意識してるのは、そりゃないだろうと初見当時突っ込みまくりましたが、スマホ使いまくってるドラマに比べりゃかわいいものかと大きな心で見られる今日この頃。

　何度か公明の存在を現代の人たちが忘れてしまったり、時間を遡る力を持った玉環が力を失ってしまったり、と二人の恋は簡単には成就しません。

　現代に行けなくなった公明が、許皇后が密かに産んだ皇子と出会い、その子が「劉秀」だと知って、自分の役割は果たしたと入水自殺を図り、それによって再び湘湘と出会うというのがラストになります。

　これで、秀麗江山之長歌行につながったとも言えます。

　私は主として大陸の１２集版で見ていたのですが、１２集丸ごとこれまでのダイジェスト版で水中で出会った二人のその後は５分もあったかなかったかというさすがな編集に苦笑するしかなかったです・・・今优酷何かで出てる２２集版ではそういうことはないようですが、２０集の日本版ではどう編集してたんでしょう＜ごめん、見てない

　この記事書くために、ざっと確かめたんですが、やっぱりわからないのが、公明の名前。王莽だと王が姓ですよね、公明の姓はなんなんだ？公が姓というわけじゃなさそうだし・・・どっかで出てきました？