遠大前程・双龍会1~6集
これ、まだ滞貨というには新しんですが、短いんでさっさと片づける。
遠大前程の番外編と思ってたら、どうやら続編らしい。
主演は、話題作への出演が続く劉昊然。彼、本編の方にも出ると思ってたので、ちょっとがっかりしたのです。こういう本編の出演者に混ざった海報作る方がずるいと思うw
爺さま、おじさん揃いで、ほとんど若手の姿を見なかった本編に比べると、こちらは半々くらいでしょうか?
今度の舞台は天津。主人公の霍震霄は仲間三人と共にイギリス人巡捕長官に襲われていた少女を助けるが、そのために4人そろって監獄に入れられてしまう。この監獄で、天津の黒社会の大物やそれと結んでいる監獄長の攻撃をくぐり抜け、大きく成長して出獄してくるという話。タイトルが双龍会なのは、この監獄の中で霍震霄が生死を共にした兄弟分陳崢を見つけ、二人で敵にあたるからです。
海報とか見てると相当なバイオレンスものと見えるんですが、そうでもなかった。これが若いころの謝霆鋒とか王宝強とかが主人公の霍震霄を演じてたら、こんな程度の流血沙汰では済まなかったと確信。
劉昊然演じる霍震霄は、遠大前程の永鑫公司の老大霍天洪の息子。霍天洪が第二夫人を家に入れると言い出した時に母の桂生がブチ切れて、息子を連れて、天津に移ってしまったという話が、本編の中でされていました。今年19歳、顔は自分に似てないが性格はそっくりだと霍天洪が言ってたあの子ですね。この辺は前作を見てると余計に面白いけど、このドラマ自体は関係なく楽しめます。
中でも、この袁武吉という赤いマニュキュアの怪人を修慶が演じているというので、こっちの方に興味津々。
いや~実に気色悪くて、おかしくて、可愛げがあって、この方期待を裏切りませんわ。
どこかのインタビューか何かで、劉昊然は自分は特に鍛えていない普通の男子の体といってたのを覚えていますが、本当に彼は筋肉なくて細っこい。それを筋肉ムキムキの修慶が、にっこりと襲うのですが・・・当然、返り討ちにw
袁武吉、どうやらあそこを切られてしまったようで・・・w
これをきっかけに、監獄中が敵になってしまったわけで、次々と敵が襲い掛かってくる。そして、とうとう仲間が二人殺されてしまう。その仇を討とうと監獄の中庭で大バトル。
最後には、霍震霄と陳崢は釈放され、上海へと出ていく場面で終わるのですが、ちょっとすっきりしない。
陳崢は自分のあこがれの人物として洪三元と霍天洪の名前をあげ、自分は霍天洪の「むすこ(干儿子)」だと霍震霄に自慢していて、霍震霄をドン引きさせているのですが、霍震霄は自分が彼の息子だとは伝えていない。この場になって、母親を「霍天洪の嫁さん」と紹介して、「かあちゃん、こいつ親父の「むすこ」だって」と言って、今度は陳崢ドン引き。
この状況で一緒に上海に行こうって言っても、対等な兄弟ではなくなっているような気がしてたまらんのです。
さらにもう一つ、霍震霄は釈放されているんですが、一緒に投獄された仲間は?出たら上海に訪ねて来いって言ってますが、どうして一緒に出してやらない?すべてを丸く収めてくれた母親に頼めばいいのに。
ちなみにこのかあちゃん桂生、気に入りました。息子が監獄に放り込まれたと聞かされても「ちょうどいいわ~ちょっとはあの性格も治るでしょ」と慌てずさわがず、陳崢が夫の「むすこ」と聞かされても、「あの古だぬき、いつの間にこんな大きな息子を」と言い、「これからかあちゃん(干妈)てお呼び」って受け留める。裏ではちゃんと息子の護衛を算段してるし、天津のボスとも話も着けてるし、いやあ~女侠です。
さらに不思議なことは、ドラマの最期に「遠大前程第3部砕夢」って出てくるんですよね。なんか洪三元も林依依も生きていたとかって話も流れてきてますが、洪三元の後霍震霄が上海を仕切る4番目のボスになるとかいう話もあって、どっちにしてもとなるとやっぱりこれが第2部なんでしょうかねえ。
ほぼ22分×6集で、正味120分程度なんですが・・・YouTubeには合体させた「映画」版もあったw
本編よりこちらの方がおもしろいという評価だったのはなんとなくわかります。話の厚みはないけど、娯楽作としてはこちらの方が気楽に楽しめる感じです。だらだら長いよりはずっといいかも。
演員
劉昊然 飾 霍震霄
陳 昊 飾 陳峥
尚語賢 飾 段香云
李 穎 飾 桂生
修 慶 飾 袁武吉
李光复 飾 王儒一
陳逸恒 飾 段世章
王建新 飾 袁文会
白紅標 飾 林汝民
关 亜 飾 朱焱龍
黄 海 飾 胡毅東
鄧明将 飾 周大風
張家溢 飾 牛犇
王浩南 飾 鄭成虎
劉 邦 飾 崩豆儿
李高吉 飾 狗牙
高海城 飾 呉剛
闫彦龍 飾 李敢
李美莉 飾 鐘嫂
職員
出品人 呂焕斌、孫忠怀、何瑾、陳勝奇
監 制 陳思誠
導 演 陳熙泰
編 劇 陳雪、周航、鄭東影
動作指導 睢肖院