江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

武動乾坤 その2

英雄出少年26~40 冰心在玉壺1~20

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 足掛け二年で見ることになるとは予想もつかなかった去年の夏w
 
 しかし、なんでこんなドラマ作りするかな~
 というのが、総まとめ的感想になります。
 
 なんでトップに挙げた画像が↑かというと、ドラマ全編を通して光ってたのはこの岩大師の楊晧宇だったと思うわけです。後はちょっとだけゲスト出演の周一囲ですな。
 
 とにかく主演の楊洋、張天愛、呉尊以下誰一人として光っていない。
 
 作り手が目指したところが、視聴者が求めるところとずれてたんじゃないかなあ?、俳優も悪くない、妖獣の造形とか幻想世界のデザインもまあまあ・・・なんだけど何か的を外した感じが付きまとうドラマでした。
 
 林動と同じ一族で兄弟と呼び合っていた呉尊の林琅天、「兄貴が英雄になるなら、俺も英雄になる。だって、英雄の弟はやっぱり英雄だ!」とかかわいいこと言ってた林動が次々とレベルアップしていくのに嫉妬しまくり、誰一人俺を認めてくれないといじけまくり、その結果異魔の仲間になってしまい、ついにはラスボスかと思われたCGの異魔皇を倒してなり替わる。
 呉尊が初めて悪役をするとかいう話だったんですが、この林琅天って煮え切らないんですよね。そして、大英雄のはずの林動も煮え切らず、何度も林琅天を倒す機会がありながら、ぐずぐずと見逃しているうちにどんどん事態が悪化していく。逆に林琅天の方でも、林動を抹殺する機会は何度もあったのに、なんだかんだと後回し、どんどん深みにはまっていく。
 一応第1季、第2季にくくってありますが、完全につながった話というパタン。
 
 登場時点では、あまりにもけたたましい子どもっぽさに辟易した楊洋の林動、経験をつんで世界を守る大英雄に育っていく・・・のですが、後半になるとやたらに暗くて、重苦しい。
 最後の最後で、世界を守る大英雄となった林動には孤独が待っていたとか・・・テーマとしてはわかるけど。
 
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 ヒロイン1の応歓歓の張天愛は最初のキャピキャピ(死語なのは知ってるw)から、落ち着いた道宗の宗主に成長。ヒロイン2綾清竹の王麗坤は「私も林動が好きだけど、口に出せない」というテンションで最後までかわりなし。この二人、原作ではともに林動の妻となってるようですが、ドラマでは応歓歓は愛する人だが結婚できてない、清竹は符祖である林動と常に行動を共にする人という整理になってしまったようです。
 
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 このドラマ、始まった時点では林動と林琅天はヘアスタイルだけでも見分けがついたんですが、中盤、一度バラバラになった彼らが再びまた集まってくると、どっちがどっちかパッと見分からん。こっちが林動で、
 
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こっちが林琅天。
 
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 なぜこんなメイクにする必要があったのかわからん。経過として「今、やさぐれてます」ってことの表現に薄汚れた髭面メイクってもあると思うんだけど、後半ずっとこれでは、せっかくのイケメンがもったいない。
 
 なんかスタッフ、イケメン汚すのが好きなのか、林動vs林琅天のラストバトルは正邪のトップ同士の戦い、圧倒的な力を持つ林琅天に対して仲間たちと共に総力挑む林動!
 が・・・なぜか泥水の中での殴り合いになってしまった。
 
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 しかも、林琅天がしっかり倒されていない。
 ラスボスらしく派手に戦って爆死するとか、林動にばっさりやられるとか、後悔して自ら死を選ぶとか…いくらでもパタンはありますよね。
 けど、ここでは、林動は争いの元になった位面之胎を破壊しただけで、泥水の中で林琅天とまた殴り合って、最後には二人で笑いながらどつきあい。
 それから、どうなったかは知らない。
 
 けど、これじゃ、異魔皇となった林琅天が繰り広げたジェノサイドの被害者は浮かばれません。
 
 脚本より演出の問題かと思ってたけど、やっぱり脚本も微妙・・・それとも原作?
 
 と、主演陣が光らない中、ただ一人光って見えたのが岩大師@楊晧宇w龍門鏢局の恭叔の俳優さん。今回もモテ男でしたw
 
 林動を見出した師父的立場になるんですが、お茶目でかわいげがあって、全てことが終わったとたんに「これまで頑張ってきたから、もう好きに生きる。後は若いものに任せた」と愛する女性とあっさり姿を消してしまう。
 楊洋にしても呉尊にしても、彼らの一番いいところを見せられてないとしか言いようがない中、彼は持ち味生かしたいい役でしたね。
 後、持ち味生かしてたのは、林琅天を異魔の勢力に引き込む穆芊芊の柳岩でしょうか?
 
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 呉尊に悪役させるならもっと徹底した方がいいし、楊洋にしても今までと違う役というなら、もっと脚本しっかりと書いてやれよと思う。いや、この脚本でもせめて外見ぐらいもっときれいにしてやれよ、せめてパッと見誰かわかるようにしてやれよと思うわけです。けど、衣装はそう悪くないわけで、ひたすらメイクですな。
 やっぱり演出か?
 
というわけで、駆け足でクリアしました。
 
 まあ、夏に放り出しかけたこと思うと、あっさり最後まで見られたのは事実です。とにかく比較対象になったのがあまりにもアレすぎたw
 
 
演 員     角 色  配 音
 
楊 洋  飾  林 動  原音
張天愛  飾  応歓歓  韓嘯
呉 尊  飾  林琅天  姜広涛
王麗坤  飾  綾清竹  邱秋
釈小龍  飾  林 炎  胡良偉
陳雅婷  飾  慕心晴
柳 岩  飾  穆芊芊
索笑坤  飾  林 貂  馬正陽
董 晴  飾  林青檀  劉暁倩
楊皓宇  飾  岩大師
李昕亮  飾  騰 儡
馮俊熙  飾  莫 凌   cv斑馬
小斯琴高娃 飾 萱 素  蔡娜
謝君豪  飾  林 嘯  宝木中陽
寧小花  飾  六王殿  馮盛
呉雅君  飾  慕霊珊
 
職員
 
制作人  張維
原 著  天蚕土豆
導 演  張黎
編 劇  李晶凌、江莱
美術設計 王朝晖
動作指導 王振磊
造型設計 黄薇
視覚特效 秦偉