江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

唐人街探案ドラマ版 その1 

曼陀羅之舞

f:id:maimaimaigo:20200107235806j:plain

 今公開を一番楽しみにしてる映画「唐人街探案3」ですが、そのドラマ版がネット上に出てきました。

 作ってるって話は小耳にはさんでたのですが、王宝強がやった唐仁を邱澤がするの?だったらパスかな~と何となく思ってました。邱澤のイメージが昔の台湾青春ドラマからアップグレードされてなかったのもあります。申し訳ない。

 「おもしろいよ、お薦め~」と声があって、覗いてみると、まったく予想外の構成。しかも、めちゃくちゃおもしろかった!先達のアドバイスはおろそかにしてはいけませんな。

 映画のドラマ版ではなく、どちらかというと新作を含めて三つの映画版からのスピンオフですね。全12集、先週配信されたのが4集分でバンコクを舞台にした映画の第1作に対応、その後各4集ずつニューヨークの第2作そして東京の第3作に対応していくようです。

 

f:id:maimaimaigo:20200108000554j:plain

 このシリーズでの主役は林黙、これを邱澤が演じています。休職中の化学教師で唐仁の弟子。それに世界名探偵ランキングのナンバー4。唐仁は秦風とこみでナンバー2でしたっけ。抜群の推理力と行動力、でもやっぱり師父譲りのトンデモぶりを発揮しています。どっかでこういうキャラ・・・エレメンタリーのシャーロック・ホームズですな。雰囲気ちょっと似てます。そして今回の相棒になるのが、張藝上演じる女性警察官の薩莎。こちらはジョーン・ワトソンでもあり、内海刑事@ガリレオシリーズってところ?

 

 事件は梵天神の呪いで踊りながらビルから飛び降りて自殺したように見られる女性の死を調査するよう唐仁に依頼するところから始まります。しかし、その唐仁は不在、代わり弟子の林黙が登場します。

 次々に起こる奇怪な事件はホラー味たっぷり。でも、なぞ解きは理詰めで進められていきます。それありか?的な無茶やる主人公で、町中走り回っていてアクションシーンも多いのですが、そのわりには武闘場面はそんなに多くなかったです。なんか変?
 でも、バンコクの街中を舞台にしてるし、映画で登場した警察署とかがそのまま出てくるのも楽しいです。
 そして、映画版からのキャラも何人か登場。警察署長たちや唐仁や映画の2に登場したKIKOも出てくるのです・・・

 

f:id:maimaimaigo:20200108001518j:plain


 映画とドラマの大きな共通点は「犯人」の描き方にあるんじゃないかなと思いました。でも、詳しく説明するとミステリのネタ晴らしになるので、ここはぐっと我慢。

 映画の時もただ楽しいコメディ映画としても見られるけど、ミステリとしてもきちんとしていると感心したのですが、今回のドラマも同じ感想を持ちました。
 
 陳思誠の作品ですが、今回はプロデューサーと脚本。低予算で知恵を絞る多くの網劇とは違って、利益を度外視してお金も手間暇もかけて制作してるそうです。それだけのクオリティは確かにあります。

 このドラマが終わるころには、ちょうど映画の第3作目が公開になるという目論見?日本では、いつ見られるんでしょうね~というか、この際第1作、第2作も合わせて公開してもらえませんかね。円盤だけでも喜ぶんですけどね~ついでに、このドラマもよろしく!