江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

唐人街探案2ドラマ版 その1

1~8集

 

 映画版とは全くテイストの違うドラマ版「唐人街探案」の第2季。これまた突然配信開始になったような?最近、事前にチェックをしっかり入れてないんで、どれもこれも空から降ってきてるような気になってしまいます。

 

 今回は、《天使的旋律》《悪魔的呼吸》《游楽園》《黄金城》の4つのエピソードで全16集。ちょうど前半8集を見たところで、初めの二つのエピソードが終わりました。

 

 主役は、第1季に次いで邱澤の演じる林黙で、第1季や映画版に出演していた俳優がそのままのキャラで登場してきます。
 王宝強の唐仁はもちろん出てきました。でも、いつものように林黙に仕事押し付けて10秒くらいで退場。杰克賈のトニー・ジャーとか KIKOの尚語賢などはけっこう出てきてくれます。
 それにゲストがやっぱり豪華で、うれしいです。

 

 最初のエピソード「天使的旋律」では、天使療養院に精神病患者を装って潜入することになった林黙が外界との接触を断たれ、孤軍奮闘することになります。「カッコウの巣の上で」を思い出さないわけはないのですが、それはそれ、これはこれで、全くテーマは違います。
 
 この療養院は入院患者を番号で呼び、治療というより患者を管理することを目的としているようなところで、そこには高圧的な看護師、とにかく外面はいいけど裏はとげとげの院長、すさまじく暴力的な患者とかいる。
 強面の看護師長彭西を演じる熊黛臨が怖いです。

 前回とは違うキャラ安頌で登場した馬浴柯の普通っぽさも怖いですw

 

 林黙がここに潜入したのは、鋼琴師ピアニストと呼ばれる人物からの電話がきっかけだったが、そのピアニストは浴室で首をつって自死。他にもたくさんの死者が出ていることを知った林黙は、病院内を調べると同時に病院から逃げ出そうとしますが失敗。一方で彼との接触ができないことを心配した小愛や薩沙は、杰克賈を送り込みます・・・

 彼の調査で、この療養院にはとんでもない悪事が行われていることが判明します。

 

 とまあ、本家映画版と比べるとほんとダークなストーリが展開します。ほとんど笑える場面がないのです。もっとも映画の方も、唐仁のキャラがでごまかされていますが、結構ダークな話ではないかと・・・

 

 続く二番目のエピソードが「悪魔的呼吸」、こちらは信者を操る怪しげな宗教集団静心会と林黙たちの戦いになります。  
 不気味なアルカイックスマイルの静心会の指導者阿信を演じる楊瑾華が怖いです。

 

 はっきり言って、どっちの話も胸の悪くなるような組織との闘いです。療養院の看護師長や医者、静心会の指導者たちの薄気味の悪い笑顔から目を逸らしたくなります。

 どちらの組織も人をひととも思わず、自分たちの利益のために患者や集まってきた信者たちを利用し、邪魔をする者たちを容赦なく排除するというとんでもない組織です。

 林黙、あっちで刺され、こっちで電気ショックくらい・・・と散々な目にあっても、大活躍というのにかつての香港電影風味を感じてしまった。一応痛がってますが、ほぼ不死身w

 

 今回のドラマ、ここまでにClimasterの順位とかQとかの話が出てきてないんです。どうなるんですかね?
 ただし、林黙は子ども時代やIvyとの関係から生まれたトラウマをまだ引きずっているという描写はあるので、世界観がつながっているのは確かです。舞台が同じタイの唐人街ということだけではないと信じたいところ。