雪山飛狐之塞北宝藏
金庸の雪山飛狐の映画化。「雪山飛狐」というと2007年の王晶のドラマがね~金庸ドラマは結構前のまで追っかけてみてるのに、これだけは見ようという気力が起こらなくて久々に見る映像化作品になりました。
なんで、そうなったか?はこの際省いて・・・と
この映画化は「飛狐外伝」を全く含まないうえに、「雪山飛狐」の話もばっさり大鉈を振るって、1時間45分ばかりの映画にしてあります。無駄な話ねじ込むよりはずっといいかもしれないです💦
冒頭、塞北に隠されている宝藏のありかを記した地図と鍵を探せと田帰農に命じられた悪人たちがそのありかを守る胡一刀を苗人鳳に殺させようとしたというエピソードが登場。ここでは胡一刀だけでなく苗人鳳も胡一族も殺害されています。
そこから話は10年後に飛びます。ようやく手に入れた地図を使って、宝を手に入れてこいという田帰農の命で配下の悪人たちがいっせいに雪山へと向かいます。
映画で描かれるのは、この八悪人たちの間の対立と胡斐の復讐だけと言ってもいいと思います。誰が仕掛けた罠なのか?鍵を持ってるのは誰なのか?など謎解き展開も楽しめます。
見どころは私の視点では二つ。一つは若い主人公二人を別にすると昔雪山飛狐で胡一刀と胡斐を演じていた呂良偉と少林寺ものでおなじみの淳于珊珊が特殊メイクでめんどくさい反派老人役をしているとか配役の楽しさ。彼らの他、最近では「山河令」に出ていた陳紫函とか王崗が出ています。
もう一つはとにかくめんどくさいことは一切抜きね~とばかりに、李自成がどうしたとか、「飛狐外伝」に出てくる女性キャラがらみの話とかは全くなくて、とにかく戦いを重ねることで話を進めていきます。
中華サイトの評論見てると「武侠映画のダークホース」などという高評価も目にします。監制の路陽は「繍春刀」や「風起隴西」の導演、時間的には短い展開の中に入り組んだ人間関係や謎解きを盛り込んでいます。
これは「雪山飛狐」である必要があるのかどうかという気もしますが、それをベースにすることで視聴者が細かく説明されることなしに映画の世界観に浸れるというプラス面はあったと思います。
少なくとも私には、あの遭難しかけたドラマよりはずっと面白く見られました。
演 員 角色
赵华为 飾 归彧
陈雨锶 飾 青雯
吕良伟 飾 陶百岁
淳于珊珊 飾 宝树
陈紫函 飾 郑三娘
杨 轶 飾 周云阳
赵梓冲 飾 赛总管
付 嘉 飾 曹云奇
吴毅将 飾 胡⼀⼑
郑浩南 飾 苗⼈凤
王 岗 飾 田归农
出品人 龚宇、刘仕儒、饶晓志
监 制 路阳
导 演 乔磊
编 剧 乔磊、 母紫馨