19~26集
今回視聴分は、「衆生堂」と「鼍神」の二つのエピソード。
まずは橘県の県令として赴任した蘆凌風。橘県では40年前の未解決事件がある上に、次々と強姦殺人事件が起こっている。蘆凌風は、自力で事件を解決して見せると早速やる気満々。それが気に入らない上役たちに、役所の宿舎には住めないと追い出され、貸家を探す。それで見つけたのが、町医者の別棟にある建物衆生堂。しかし、ここは「不干浄」つまり祟られている、幽霊が出るといういわくつき。そんなことかまうかと腰を据えた蘆凌風と弟子の薛環ですが、敷地内には立ち入りできないよう鍵をかけた敷地があるし、家主の様子もおかしい。
調査を始めたばかりのところにまたしても事件が発生、被害者の娘の父との間で七日以内に事件を解決できなければ「廃物」と書いた石を食べるという取り決めをしてしまう。
俺たちは知らないからな~という無責任な上役たち、なかなか糸口の見つからない事件、そこに風呂敷に包まれた死体が次々発見される。一人で追いつめられた感のある蘆凌風、そこへ蘇無名たちが現れ、死体の検死に早速取り掛かる。
彼の性格では助けを求めることはできないだろうと薛環に助けがいるときは黙ってみかんを送れと指示してあったのです。
それとは知らない蘆凌風ですが、蘇無名の顔を見ても余計なことを言わず、さっさと検死を任せ、自分は調査を続ける。こういう阿吽の呼吸が二人の間に生まれているのが見てとれます。
事件はいわばマッドサイエンティストに関わるもので、これを無事に解決した蘆凌風は町の人々から深く感謝をされ、役人の見本と称えられます。
この事件の解決の後、蘇無名は寧湖の司馬に任じられました。ところが蘆凌風は人々を逃がすために化け物が来ると脅したというのでまたしても官職から追われます。
どうも事件のたびに蘇無名は昇進、蘆凌風は左遷というパタンが出てきました。
裴喜君との間も無事に恋人同士になったものの、とにかく朝廷から疎まれている自分と一緒では彼女に迷惑がかかると姿を消します。
蘇無名が司馬としてやってきた寧湖では鼍神という神を祀る集団が役人たち以上の権力を振るい、町の人々も役人たちも彼らの前に戦々恐々となっている。
この鼍というのは日本語では「だ」と読みますが、表示されるかどうか自信がないです。大鰐のような神らしいです。
神社に関わる事件を問題視して記録を長安に届けようとした刺史李鹬は殺害され、その娘櫻桃は父の遺志を継ぎ仇をとろうとしています。
この鼍神社の怪しげな面々とそれに迎合する役人たちの間に挟まれながら、蘇無名がやっぱり姿を見せた蘆凌風たちと事件の謎、鼍神の謎を解いていくのがこのパートです。
うじゃうじゃ出てくる大鰐やら神社の連中とのアクション、この事件の裏に隠れていた黒幕の正体、その犯行理由、蘇無名の謎解きと彼の指示で動く蘆凌風たち。
これがおもしろいんですよね~
事件の構成が単純じゃないし、主役たちだけでなく各パートのキャラの性格付けもしっかりされていて、うわついたところがない。台詞回しも小気味よいし、謎解きもシャープで、もちろんアクションシーンも悪くない。
というわけで、私の好み。すっかり沼にはまってしまいました。
実はもうこの鼍神パート、二回目見てしまいましたw
新しく李鹬の娘櫻桃もチームに入って、次は洛陽に舞台が移ることになりました。
そんなことよりあの巴音、向門天@笑傲江湖で哲別師匠@射鵰英雄伝で鳩摩智@天龍八部で金輪法王@神雕侠侶の巴音が出てきたのですよ、もうストーリそっちのけで続き見るのが待ち遠しくてならない金庸迷。
張紀中プロデュースの一連の金庸ドラマからスタートした武侠迷には特別なものがあります。
だって、お年は召したけど、笑顔はそのままで往時の向門天を思い出させる造形に笑顔はそのままなんですよ~感涙。
と一部27集の内容にまでオーバーランしてしまいましたw