江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

雲襄伝 その3

20~28集

 

 ここで一区切りで、残りは大結局まで一気!と行きたいところです。いいところで配信休むんだもんな~つらい。

 

 今回視聴分は、唐笑の上にいた反派集団凌淵が本格的に登場してきました。雲襄と舒亜男、蘇鳴玉と柯夢蘭、金彪と天胡、それに蘇鳴玉の姉蘇懐柔と銭栄という4組の恋愛関係はそれぞれ山あり谷ありした結果、順調に関係を深めています。

 

 昨日よりは冷静にネタバレ避けているつもりですが、やっぱり立ち入りご用心でお願いします。

 

 

 駱家の事件とのかかわりを告白した蘇懐柔はすべてを弟に譲り、弟を通して雲襄が南都で力を持てるようにして、銭栄と南都を去って行く。贖罪でもあり、長かった彼らの恋の成就でもあります。

 後を託された蘇鳴玉は、商会の主としても、一人の男性としても一挙に成長しています。

 

 

 唐笑が殺され、官銀が盗まれたことで、事態はまた動き出します。

 ここで、新しく登場したのが、100年にわたって雲台と対立してきたという凌淵の少主冠元杰とその配下月烏、そして冠元杰の母で凌淵の門主冠顔にその娘で縁談を嫌って家出している冠蓮衣、凌淵の分陀を仕切る野心茫々の南宮放のグループ。もう一グループは南都での雲襄たち雲台の動きや凌淵の動きを探り、官金の行方を追うためにやってきた神探柳公荃と福王の娘明珠郡主たち。

 冠顔は恵英紅で、そりゃもう圧がすごいw

 

 こうして新しいエピソードに入ってきたわけですが、今回視聴分で一番の見どころは雲襄と舒亜男の関係の変化です。前回視聴分で一気に恋仲になった二人ですが、雲襄は舒亜男には隠し事がある、実は裏切っているのではないかと疑い始めます。舒亜男も雲襄が自分を怪しんでいることに気づき、共に悶々とした毎日を送っています。
 それまでは相手を真正面から見ていた亜男、すぐに目をそらす雲襄だったのに、阿男の方が目を合わせられないという演出が二人の間に緊張感が生まれたことを見せています。

 

 いかにも武侠ドラマらしいというのでしょうか?互いに聞くことも説明することもない。やがて舒亜男は去っていくのですが、それを黙って見ていた雲襄はずっと酒びたりになっています。

 このあたりの演出がずっと高ぶらず、大げさにもならずに彼ら二人の心情を見せているのが印象的でした。主人公が酒浸りになっても、決して酒におぼれることはなくすべきことはちゃくちゃくと果たしている。
 恋愛関係の破綻であまりに大げさに大泣きしたり、大暴れしたりするのをしつこく見せられるとしらけてしまうこともあるのですが、今回の描写には満足。

 

 凌雲の中では、門主とその跡を狙う息子、冠一族の地位を狙う南宮放という緊張関係があって、門主は帰ってきた娘を南宮放のところに送り込んでいます。
 そして朝廷から派遣されてきた神探劉公荃は、明白に雲台を敵視しながらも雲襄と共同戦線を張ることを承知しています。彼にくっついてきた明珠郡主は毎度おなじみのわがままプリンセスではあるんですが、能力も高くウザキャラとは縁遠いのはほんとにうれしい。

 そういやこのドラマ、みな自己主張の強いキャラではあってもウザキャラがいないだけでも良作といっていいかもしれないw

 配信のお休みをはさんで、いよいよ残り8集です。雲台自体にも怪しいところがいっぱい、姿を見せない門主って何?というような話もこれからでしょうし、更新が待ち遠しいです。