１～９集
今年の７月下旬に公開され、現地だけでなく日本から見ていたみなさんの評価も高かった作品です。なのになんで視聴スタートがこんなに遅れたかと言うと、この時期は古装劇とかミステリを見ていた上に、バラエティにハマっていたからです。そのうちにタイミング逃してしまって、後発の「冰雨火」なんかの方を先に見てしまいました。今にして思えば、最後まで見ることもなかった気のするのもありますが、まあ何事もタイミングって大事です。
このドラマは、平行世界から脱出を図る若者たちを描いた冒険もので、パラレルワールドもので、恋愛ドラマで、家族劇なんだそうです。
え～とタイムトラベルものは規制されてるけど、パラレルワールドはいい？そういや「開端」という佳作もあった。まあ、おもしろいドラマ見せてもらえりゃ、視聴者としては満足。
2018年、大学を卒業したばかりの林朝夕は、数学の天才でありながら、野にあって守衛をしている林兆生の娘でやはり数学の才能がある。彼女は、ある日パラレルワールドに入り込んでしまう。そこは2006年で彼女は孤児院に暮らす11歳の子どもで、林兆生は彼女の存在も知らない。
同じ孤児院にいた巻き毛の少年党愛民は元の世界では人気スター紀江で、彼も朝夕と共に平行世界に来ていた。二人はなんとかして元の世界に戻ろうとするのですが、その手段となるのが数学。
折に触れて、彼らが取り組んでいる課題や数学の授業風景が入ってきます、つるかめ算くらいならわかるけど「頭の体操」レベルを越すと「数学さえなければ、学校生活はもっと楽しかった」という私は深入りしないことにしました。こちらの方に興味があれば、もっと楽しめたのは確実ですが、仕方ないｗ
二人は元の世界を「草莓世界」、子どもになってしまっている今の世界を「芝士世界」と呼んで、なんとかいちご世界に戻ろうとします。二人がチーズ世界に来たきっかけとなった一枚の写真が「数学オリンピック」の記念写真だったので、彼らは写真と同じように数学オリンピックに地区の代表となって参加しようとします。
そこで知り合ったのが裴之という少年。彼もまた数学の天才で、朝夕たちと共に数学オリンピックに出場するための強化合宿に参加します。
ここでは数学の成績だけが評価の対象といいながら、参加してきた子どもたちの意欲をくじくような競争が求められる。ステロタイプな鼻持ちならないおぼっちゃまとその取り巻きがいたり、成績が振るわなくて合宿メンバーから追い出されそうな仲間を助けたりと、学園ものではよく見るドラマが展開。ただ、このドラマでは林朝夕と紀江は体は子どもでも、大人としての知識も経験も失っていません。チーズ世界で知り合った裴之は、彼らの秘密を知って二人がいちご世界に戻れるよう協力をしますが、その後朝夕にまた会えるかと気にしています。
この三人の「子どもたち」に加えて、朝夕の父林兆生、強化合宿の責任者張叔平らの「大人世代」も数学を媒介にしたつながりがあり、二つの世界でそれぞれの状況が異なっています。
９集まで見たところで、林朝夕と紀江の二人はいちご世界に戻ることができました。ところが元の世界では意識不明の重体だった林兆生が覚醒しますが、今度は彼が自分は20歳だと言い出し、そのころから後の記憶をなくしていることが発覚します。
ここからは彼の記憶を主にした新しいパートに進むようなので、一区切り。
主役の林朝夕は張小楓、その子ども時代を王聖迪が演じています。ちょっとおねえさんになった感じです。張小楓の子役時代のイメージも強いです。「唐人街探案」のワンショットで忘れられない俳優さんになりました。その後も、「向徃的生活」なんかでずっと見てるんですが、いつの間にか大人になってしまいました。王聖迪ももう数年で主役をはるようになるんでしょうね・・・
裴之は張新成なんですが、まだ本格的に登場してきていません。
とにかくこのパートは、子どもたちの方が主役。林朝夕、裴之、紀江だけでなく大勢の子どもたちが出演、それぞれ素晴らしい演技を見せてくれました。
大人の方では、林兆生に雷佳音。いちご世界の娘とざっくばらんに向き合う父親とチーズ世界の長髪なびかせた気楽な独り者を演じ分けています。
張叔平には王驍、「三生三世十里桃花」とか「風起隴西」とか古装で見ることが多いのですが、今回は林兆生の昔なじみで天才の彼に思うところのある数学教師を演じています。
他には裴之の両親に耿楽と劉琳、林兆生の女友達に万茜、童瑶、朝夕の母に倪妮とゲスト陣も充実。
今回視聴分は、すべての始まり編と言う感じでしょうか？
強化合宿内での人間関係とかを学園ものと言えばこれ！というハリー・ポッターシリーズに例えて説明されるのは、視聴者的にはわかりやすかった。けど、あんまりこんな風にもってこられると知らない話を持ってこられたときに困るんですよね、できればほどほどにお願いしたい💦
