江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大理寺少卿游 その3

17~27集

 

 自宅警備なんでドラマ見る時間がある~とか言っていた日々は終わり、無茶苦茶忙しい日々がやってきました。でも、それもなんとか明日で終わり、またいつもの日々が戻ってくる予定。

 こういう余裕のない状況でも、ぼつぼつと「唐人街探案2」と「大理寺少卿游」だけは見続けております。紫川は「ぼつぼつ」まで行かない「ぼちぼち」という感じ?どう違うのかは聞かないでいただきたいw

 

 ともかく「大理寺少卿游」です。もう大結局まで配信されてしまいましたが、私は10集遅れくらいになってしまいました。なかなか続けて視聴できなくて、細切れになってしまったので、ストーリ紹介というより印象的なシーンをいくつか紹介したいと思います。 

 

 今回視聴分では、大理寺の仲間たちそれぞれに関わる話も入れながら、李餅がずっと調べ続けている3年まえの事件から始まる一連の謎がだんだんと姿を見せてくる。孫豹がかつての仲間とのかかわりで投獄されるなど、彼らの周辺に魔の手が迫っています。それをチームワークと李餅の推理力、にゃんこパワーという特別な力で乗り越えていきます。 

 

 李餅は大理寺の人間たちが自分の問題に巻き込まれることを避けようと、一人で捜査に乗り出します。しかし、明鏡堂の孫豹たちは李餅が取り組んでいる謎は彼一人のものではないとそれぞれの得意分野を生かして、独自に調査を始めます。そこに上官擒が私だって大理寺の人間なんだからと明鏡堂のメンバーと共に動き始める。

 

 上官擒を演じている任敏、これまでにないシャキッとしたキャラで好感度高いです。というか「玉骨遙」のキャラがうざ過ぎたw

 

 李餅の「猫」についても、今回視聴分ではいよいよ李餅がそのサイズ感のまま猫になる、という「大理寺日誌」をそのままCG化したような場面が登場しました。このバージョンの「白猫少卿」なかなかホラー味がありますねw
 何やら「猫神さま」みたいのも出てきて、ホラー味、伝奇もの風味も濃くなってきました。

 現時点ではまだ彼の「正体」は明鏡堂のメンバーには告白していないのですが、その日も近い感じで、いよいよ李餅周辺が切迫してきています。しかし、あの壁の登り様を見て、何とも思わないのか、君たちw

 

 この期に及んで阿里巴巴が実はとある国の王子という身バレしますが、今更~と突っ込みました。けど、「父王は子どもを作るのが趣味」で爆笑、「僕は123番めで父王は僕の顔も知らない」というのでちょっと同情。

 この阿里巴巴にしても、王七や崔倍、孫豹たちも、最初のころは無能な明鏡堂のシンボルみたいだったのが、それぞれに捜査官としての自覚も能力も高めてます。

 

 崔倍は「大理寺日誌」では頭上に黒雲を乗せた不幸の配達人的な存在だったのですが、ドラマでもやはり黒雲が登場してちょっとほっと一安心しました。黒雲のない崔倍、なんか収まりが悪い感じで落ち着かなかったのですよ。ただ、崔倍のこの黒雲不幸ネタ、漫画ほどには大風呂敷広げてくれなかったのは残念です。

 

 見ていて小気味よかったのは、李餅と邱慶之の目と目で見かわす連係プレーです。続いて、李餅かばって矢を受ける邱慶之という「君たち、敵味方なの?やっぱり…?」の関係。なかなかこじれた背景が邱慶之の方にもありそうな?

 

 彼らの前に突然現れた3年前の李餅の父を殺害した刺客黒羅刹。彼はどうやら李餅の秘密も知っている様子・・・

 

 このドラマ、「大唐狄公案」と同じような構成してるんですけどね~どこに違いがあるかと言えば、主役が実は猫、というだけではないですよね。こっちも黒幕の姿が見えなくてイライラするところは同じなんですがw

 例えば、無理にこじつけた感もありありなオリジナルキャラ上官擒、ここへ来てドラマ世界で存在感を見せ始めています。現代的価値観も付け加えたキャラ設定は無理と言えば無理なんだけど、そう不自然さを感じさせません。
 それに対して、「大唐狄公案」の女主と言えば、キャラ設定があいまいで不自然じゃないですか?琵琶の名手の妓女として登場し、事件に巻き込まれて狄仁杰といい関係になって、任地まで着いていって県衙の書記官まがいと思えば、検死までするし、最後のエピソードなんか狄仁杰そっちのけで大冒険に乗り出すし・・・全く鵺のようなキャラでとらえどころがなくて、魅力を感じられなかった。
 一人の人間に盛り込み過ぎて、しんどいのですよ。

 ととと~また「大唐狄公案」の愚痴になってしまった💦

 

 だらだらした感想文の最後に一つ。このドラマ。大理寺のメンバーの制服とかは漫画準拠なんですが、この員外郎の妹が来ている衣装がものすごく可愛くて好み。色といい、生地のふわっとした感じも、髪の結い方もめっちゃ気に入りました。

 ついでにもう一言。

 私の推し楊皓宇が演じる袁先生が退場してしまって、とっても残念。このキャラ、よかったのに~もっと見てたかった。

 ということで、「何が言いたいんだ?」と自分でも突っ込む今回視聴分の感想でした。