侠盗正伝
かなり前に手に入れてたけど、ずっと見ずにおいてあった侠盗正伝をみました。日本が台湾を占領していた時代の反日運動や当時の台湾の人たちの生活や思いを描いた映画だから、日本人としてはかなりつらいのは確か。でも、どっかの偉い人みたいに目を背けてはいけないと大姐は思うわけです。
そのことを肝に命じて、みたわけなんですが、映画としては、アイドルを使って製作した文部省製作の愛国的歴史映画って感じ。林志穎の少年時代を釈小龍がやって、両親を日本人に殺され、母親の仇を討ち、町を放浪し食べ物を盗もうとして袋叩きにあって・・・というつらい場面はほとんど彼が演じてます。大人になってからは、助けてくれた師父を殺され、その仇の日本人を殺すところから、反日活動家として台湾人の英雄となっていく。最後には、隠れ家を日本人に包囲され、町の人たちとともに立ち上がる、という場面で終わるわけで、おそらく日本人に惨殺されたであろうその次の場面はなかったわけです。こういう歴史は日本人としては絶対に知っておかないといけないなあという思いと同時に、林志穎を使うならもっと彼のよさを引き出してほしかったと思う林志穎迷です。