第４９～５０集　大結局

２月に始まった黄暁明版「鹿鼎記」も今週で大結局。
　なんか書かなきゃと思うんだけど、以前に中文版見たときに言いたいことは全部言っちゃった感じ。
　それより今回放送見ながら思ったのは「泣けない！」
　初めてこの最終回見たときに小寶と康煕の別れ、どうしても越えられない壁、そして青春の終わりに随分「泣けた」んです。
　それなのに、今回は全然泣けないの。
　自分でもよくわからないんだけど、どうも日本語の字幕があったせいで、自分の好きなように科白を脳内変換できなかったみたい・・・
　「夜目遠目笠の内」ってことわざにあるけど、わかりすぎてかえって困るってこともあるのかもしれない。ほんと翻訳家さんはじめ関係者のみなさんには申し訳ないんだけど・・・
　じゃあ、私の頭の中で科白がどうなっていたかというと、例えばとどめの七姐の科白。「女というものは公主でもなんでも男にかしづくもんだ」・・・私的には「公主だって誰だって女はみんなつまらない男にひっかかるもんだ」と脳内変換してた。正しいかどうかは知らない。何しろ中国語の基礎知識なし、基本的にドラマ見るときには辞書は引かない、という人間が言ってることです。間違ってても当然なんだけど、かえって自分の妄想ワールドに都合のいい科白を作れていいのかもしれない。
　鹿鼎記だけの話じゃないけど、「中国語知らなくて、よく日本語字幕のないの見られるね」って言ってもらうけど、逆なのかも。中国語という漢字を使った言語だからできることなんだけど、たくさん見て自然に覚えた中文字幕をいい加減に読み取りつつ、自分の好きなように脳内変換した話を見てるわけだから、そりゃ見やすいですよ。だから、今回みたいに日本語字幕とか吹き替え版で見ると「なんだ～～」となっちゃうこともあるのよねえ。
　まあ、人様には迷惑かけないようにしたいとは思います。
　そんなわけですから、中文版見ただけのレビューが、間違ってても見逃してやってください。

　ところで、今回のカット分は小寶が麗春院にもどって「かあちゃん、おれの父ちゃんってだれなの」と聞くシーン。「わかるもんか、漢人も満人も蒙古人も客にいたけど、とにかく外国人じゃあないよ」と言われてほっとする小寶という極めてカットになりそうなシーンがやっぱり抜けてます。
　http://tieba.baidu.com/%C2%B9%B6%A6%BC%C7/shipin/plays/08%B0%E6%C2%B9%B6%A6%BC%C7%B1%BB%C9%BE%BB%F2%B8%C4%CC%A8%B4%CA%C6%AC%B6%CE/#videoId=5a121314c720b8f7be204647
　

　もう一つは、小寶が包青天もどきに桃花姐を取り調べるシーン。「おさわり十八手」が悪かったようですなあｗ
　http://tieba.baidu.com/%C2%B9%B6%A6%BC%C7/shipin/plays/08%B0%E6%C2%B9%B6%A6%BC%C7%B1%BB%C9%BE%BB%F2%B8%C4%CC%A8%B4%CA%C6%AC%B6%CE/#videoId=fab294eebde2e7864525ad38
　それに、小寶と康煕の幻の対話シーン、科白もが変わっているようが、過去シーンのカットバックが一つ残らずなくなってます。
　http://tieba.baidu.com/%C2%B9%B6%A6%BC%C7/shipin/plays/08%B0%E6%C2%B9%B6%A6%BC%C7%B1%BB%C9%BE%BB%F2%B8%C4%CC%A8%B4%CA%C6%AC%B6%CE/#videoId=fde53720c7eef53921336647

この最終回、他のドラマと比べると出て行ったのは小寶、まだ別れたくない康煕という図式がはっきりしてる。
　梁朝偉のだと、朝廷を去ろうとする小寶を康煕＠劉徳華が見送って、二人納得のもとに分かれていくという感じだった。二人揃ってそれぞれの道を歩き出すというのかなあ。
　これが、陳小春のでもやっぱり小寶が康煕に直接別れを告げている・・・実際に去っていく時は別だけど。
　で、張衛健のはもう全然違う話で康煕に剣をつきつけたりして、別れていくわけだからねえ・・・
　大結局が終わって残るのは、韋小寶の話というより、小玄子と名乗った少年が清朝皇帝康煕という支配者として成長していく話に思えるのはわたしだけか？

　ああ、いつも以上に文がまとまらない・・・
　
　とにかく「あれ～～こんなこと言ってたのか」ショックにもめげず、「仙剣奇侠伝３」を見始めた懲りないやつです。