江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

浙版西遊記 その9

48~52集

 48~50集の途中までが、天竺国の公主と玉兎の話。天上での因縁がからんで、親不幸でわがまま、誰からも嫌われている本当の公主と親孝行でやさしく、誰からも好かれている偽物の公主の話だの、唐僧がまた婿にされそうになる話だの。
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 まあ、親には孝行しましょう、いつまでも人を恨んだりしちゃいけませんなどという教訓めいた話で、うっとおしい。
 
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 50集の途中、ようやく如来佛祖(釈迦ですなあ)のいる雷音寺に到着。CGの風景は、やっぱり本物に比べると見劣りしますなあ。
  如来に会うんだからと、お風呂に入ったりしてます。ときどき、このドラマ突然世話物っぽくなるw

 阿弥陀仏~~なんてやってますが、悟空ってばこの前は一緒にお茶してたじゃないw
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 とにかく経本を手に入れた一行は、帰りは四天王に雲に乗せてもらって、一気に唐の国へ。
 でも、成仏するには後ひとつ苦難が足らないとか何とかで、通天河の手前で落とされてしまった。

 そこで、金魚の妖怪に食べられそうになっていたところを悟空達に助けられた少年少女や村人たちに再会。時の流れを感じさせるわけですが、「あなた方のおかげで毎年妖怪に子どもたちを食べられることがなくなりました」なんて、あらためて感謝されてます。
 それはそれでいいとして、その妖怪金魚の飼い主の観音はなんも責任を感じないのか~~やっぱり、むかつくわ、こういう話。
 
 そこからは、また雲に乗って、一気に長安へ。

 
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皇帝に出迎えられた唐僧たちは、無事に任務を完了。天竺から持ってきた大量の経本は雁塔寺に収められ、そこで唐僧が説法を~というところで、如来佛祖から「すぐやってこい」という命令がやってきて、また雷音寺へ。
 
 唐僧を始め、白馬を含めた4人もそれぞれ仏やらなんやらにしてもらって大団円。
 
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 なんですがねえ~
 悟空というのは、もともと斉天大聖という地位を天上界で持っていて、旅の途中に協力を求めた神仙たちもみんな「大聖」と下手に出てる。
 だのに、一介の斗戦勝仏なんてものにされて、喜んでいていいんだろうか?この辺の力関係というか、上下関係がよくわからないけど、なんかレベルダウンしたような気がするぞ。これって、西方からやってきた仏教がもともとの中華ワールドの神仙ワールドを簒奪していく話ってことなんだろうか?中華流「神仏習合」?
最後になるともう仏教系の仏だのしか出てこないし、あの玉帝とかはどうなったんだろうねえ。
 
 ともかく、52集、見終わりました。
 なかなかおもしろかったですよ~。