5~10集
武林の盟主であった父親楊常風の仇を打つために、必死になっている傅紅雪。傍目から見てると腕は立つだろうが、世間知らずで単細胞の利用されやすい人物。
早速、仇の一人を「殺した」ために、武林中から悪辣だ、殺してしまえと指弾される。
その彼を慕うのが周婷。彼女も天真爛漫とやってますが、きっと裏が大アリでしょう、古龍ですから。
一方、傅紅雪を利用して、自分が武林の盟主にと思っているのが燕南飛でその恋人が明月心と思っていたら、彼らのバックにも怪しげで恐ろしげな「雲天之嶺」ってのが控えてました。
現武林盟主の向応天は、彼の亡父と義兄弟の契を結んでいたことから、武林中から命を狙われている紅雪をかばうが、本音は彼が持っている滅絶十字刀譜という秘伝書が狙い。
紅雪につきまとう葉開は、自分が本当の傅紅雪だと知っている。それを聞いてしまう葉開を慕う南宮翎。
本当は葉開の母親であるところの魔教の公主花白鳳は、どうやら自分の嫉妬心から子どもを取り替えたらしい。楊常風があっちでもこっちでも子どもを作ったのが悪いわけか・・・
と、それぞれに実は~実は~を繰り返すバームクーヘン状態に突入しました。
古龍の武侠小説にはよく○○宮とかいう秘密組織が出てきて、武林中から恐れられたりしているんですが、彼らの目指すところも、財政基盤も、さっぱりわからんですなあ。大げさな組織の割には、たいていトップの私怨で動いちゃってる・・・まあ、細かいことを追求しちゃいかんのでしょうがw
いつの間にか日本版が出ていた「流星胡蝶剣」に続いて、これも出るらしくもう宅配レンタルの近日レンタル開始リストにのってました。正直びっくりですわ。
古龍の映像作品がここのところ結構続いているんですが、このさい、絶版になってる文庫とかも復刊してもらえんでしょうかねえ。