暗黒者１～１０集
現在、中華サイトで配信中のオンラインドラマ。
めずらしく現在劇のミステリ。
普段は現在劇には言語力の問題もあるし、トレンディドラマとかは嫌いなんで手を出さないんですが、これは当たりでした。おもしろい！
Darker（つまり暗黒者)と名乗る人物が連続殺人事件を起こす。そのたびに自分がやったというカード「死亡通知単」が送られてきて、被害者はそれぞれに悪事を働いたと書かれている。これを解決するには普通の警官じゃ無理だとふつうじゃない警官が集められて、チームを作って捜査に当たる。
集められたチームの７人が、また濃いキャラです。
郭京飛が演じている蘿飛は、天才肌の分析能力を持つ警察学校の最年少の教授という設定です。身なりは構わないのか、構えないのか、フリースの部屋着みたいなズボンに部屋ばきみたいな靴を履いて、財布代わりに現金をビニール袋に入れている。いつも金に困っている感じですが、実は富豪の二世。ただし、父親と縁を切って富豪のお坊ちゃま暮らしを堪能したことはない。
推理をするときに、きざな洒落男の分身の幻影が出てきて、本体に突込みを入れて、推理を進めています。この分身のほかにも、あれやこれやと・・・ｗ
龍門鏢局の陸三金とちょいとかぶるキャラです。
片や全然かぶらないのが、李倩の梁音。解剖オタクというか死体マニアというか・・・目の周り真っ黒なメイクで、呂青橙とはまるで違ったイメージ。ただし、しじゅうスマホをいじってたり、ガム噛んでるのは、かぶってる。
この二人のほかに、心理学者穆剣雲の甘露も龍門鏢局にチョイ役で出てたそうです。
他に、コンピュータオタク、鑑識のプロというよりは神がかり・・・においだけでどこの土かあてたりする、筋肉ムキムキで動物オタクのマッチョな警官、それに皮ジャン着込んだ熱血漢の隊長という７人が特別チームを組んで、事件に当たるというドラマです。
日本でも、アメリカでも、最近のこの手のドラマは一人や二人の探偵役が超人的な推理と体力、ツキに恵まれて事件を解決するというのはもう成立しにくくなっています。一人の人間の能力では対応しきれなくて、グループ化してるわけですね。
等という感想を普通に持つぐらい中華ドラマだという意識なしに見られてしまうのですが…
かの国の公安がまるで、湾岸署かマイアミデイド署みたいに見えてしまうのが、最大のドラマかもしれません。
一つの事件は二集で構成され、話そのものは独立したエピソードになっていますが、現在のところ警察の面々が暗黒者に振り回されている格好になっています。
犯人＝Darkerは警察が捕えられなかった悪いやつを成敗してると庶民の受けはいい。そのうえ、警察の正当な捜査では証拠不足で逮捕できんと見えると、「もうＤａｒｋｅｒにまかせとけばいい・・・」もみたい話まで出てくる始末。
正体不明のＤａｒｋｅｒ自身は、羅飛を一方的に自分のライバルに設定、次々勝負を仕掛けてくる。
最初の話は、罪を逃れていた犯人たちが次々とビニール管で刺殺されるという事件。これでチームが発足。
二番目は、メンバーの黒歴史が明らかになる話。ゲストで銭芳＠龍門鏢局の邱璎珞が出てました。彼女、登場場面でテレビで龍門鏢局を見てましたｗ
三番目は、富豪の死に絡んで、殺したぞではなく、殺すぞという予告が来る話。ゲストに龍門鏢局を作った寧財神が出てましたが…
四番目は、女性アイドルデュオの一人が爆発に巻き込まれ大やけどを負う。人気イマイチな相方が犯人なのか、という話。
五番目は、詐欺師が拉致され、ネットを通じて言われる通りにしないと爆殺するぞという話。
ミステリとしては、こっちの語学力の問題もあるけど、なんじゃそれ～という部分もそれなりにｗ
天才肌がそろったチームというよりは超人的能力の持ち主といったほうがいいような気もするのは、さすがの中華テイスト。
けど、面白くみてます。
日本に来るかどうかはわからないけど、中華警察ものだと意識しないで楽しめることは請合います。いいのか悪いのか知りませんけどｗ。
主演と監制が龍門鏢局の郭京飛。スタッフにも、キャストにも龍門鏢局の関係者がいっぱい名前を連ねています。
郭京飛という人は、龍門鏢局で見るまで名前も知らなかったんですが、見てて楽しい俳優さんです。
