江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

最近見た映画たち 葉問3

最近見た映画たち 葉問3

イメージ 1
 観客動員数水増しで話題になっている映画ですがねえ。
 私は、最初の作品が気に入って、日本では先に出た2番目のも含めて、葉問っていいよ~と宣伝してたんです。
 
 今度のは、マイク・タイソンが出てるという話題ばかりが聞こえてきて、なんだかなあ~と思ってたら、やっぱりなんだかなあ~だった気がする。
 ひょっとして、そう思ったんで水増ししたんか?
 
 どちらも、背景となる時代というどうしようもない邪悪な大敵がいて、それを象徴する敵役が日本軍の将校や手下であったり、欧米人のボクサーだったりしたわけです。
 でも、今度の作品には、そういう時代が息をしてない。マイク・タイソン演じるボスが葉門の息子が通う小学校を自分のものにしようとあれこれ手下に命じて、事件を起こす。葉問と同じ詠春拳の達人張志天が、自分こそ正当な詠春拳の継承者だと挑戦してくる。そして、死に至る病に侵された葉問の妻との夫婦愛の話。
 この三つが話の柱になってくるんですが、敵役が「悪者」として弱すぎる。もともと、そんな悪い人じゃないんですという言い訳付きのボス。この際演技がどうとかは言わないけど、彼も年を取りましたね。
 
 張志天の張晋はまっとうに葉問@甄子丹の相手が務まる人なので、二人の詠春拳同士の対決は見ごたえありました。この場面だけでもいいや、と思えるくらいです。でも、この人も、圧倒的な悪役じゃなくて、子ども同士は同級生で葉問とはPTA仲間で共に学校を襲う敵と戦った仲間でもある。
 
イメージ 3
 しっかり「悪役」ではないせいか、しっかり「悪役」を倒さないし、なんか映画がピリッとしない。
 
 アクション場面は、さすがドニー映画なんですが、今回はドニーよりも、張晋の方がアクションがキレキレっに見えて、目を奪われました。そういや、一代宗師でも同じようなこと思ったっけ。
 
 ま、譚耀文のいかにもな小悪党ぶりと張晋の張志天が今回のアイキャッチャーでした。
 そういやお約束で、陳国坤の李小龍もいました。
 
 割り切ってアクションだけを見るか、逆に夫婦愛の物語として見るか、または親子愛として見るか・・・これまでの2作のように近現代史ドラマではないだろうと思うけど、なんか今一つ物足りない感が残りました。
 ポスター的には、こっちの方が内容にあってるかもしれないです。
 
イメージ 2
 
演職員表
 
甄子丹  飾  葉問
熊黛林  飾  張永成
張晋   飾  張志天
譚耀文  飾  馬鯨笙 
マイク·タイソン 飾 フランキー 
陳国坤  飾  李小龍 
呉千語  飾  黄老師
張継聰  飾  徐力
鄭則士  飾  肥波
梁家仁  飾  田傲山
 
制作人 黄百鳴、庄澄
導演 葉偉信