江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

最近見た映画たち 九層妖塔

九層妖塔

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 続編が出たら見てもいい・・・と書いた尋龍訣と同じ鬼吹灯を原作とする映画ですが、続編ではありません。まるっきりスタッフもキャストも違うので、登場人物はダブっているのに、全然テイストの違う作品になっています。
 
 これは、尋龍訣が全部で8編ある鬼吹灯の後半を元にした映画なのに対して、一番初めの精絶古城という話を元にしているそうですが、原作読んでないんでただの情報の受け売りです。
 
 比べても仕方ないくらい違っているんですが、ここでは胡八一とShirley楊のそもそもの出会いが話の柱の一つになっています。でも、尋龍訣では対等だった彼らと王凱旋の間には、随分と格差がつけられてしまっています。
 
 主人公たちの設定が、古代の鬼族に関わっていて、一連の事件を追って、彼らが特別な力を持っていることが明らかになってきます。同時に、鬼族による地上への攻撃も起こってきて、政府は749局という異常現象対策チームにこの解決を命じる。そこに巻き込まれていく胡八一。
 古代の王子が鬼族を封じた九層妖塔。それを守っている守陵人、姿を消していて突然何千キロも離れた土地に出現した楊萍親子とか、実はその王子の末裔らしい胡八一とか、妖怪もの方向に話が進むかと思ったら、途中から姿を出したグールの群れのせいで、一気にドンパチ中心の活劇になってしまいました。
 
 
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 尋龍訣が舞台にしていた1969年と88年の間になる時期を舞台にしているんですが、キャラがまるで違うんで頭の中でまるっきりつながりません。ほかの話も知ってるとつながるのかもしれませんが・・・・
 
 あえて比較すると、尋龍訣は盗墓もの。主人公は三国時代から摸金校尉という職を受け継いでいるものの、人間。妖怪もグールもゾンビも出てくるけど、大掛かりなセットの方にCGの力点があった。九層妖塔も大掛かりなCG使っているけど、こちらはグールが明るいところで大暴れすることもあって怪獣ものという感じがした。だいたい、主人公二人が特殊な力を持っているあたり、人数は少ないけど、戦隊もののにおいまでしてきてしまった。
 同じようにグールに追われていても尋龍訣はゾンビとか化け物に追われていて、九層妖塔は怪獣に追われているそんな感じ。
 
 どっちもそれなりにおもしろいしそれなりに突っ込みたいところはあるんですが、個人的には尋龍訣の作りの方がいいかなあ。
 
 この鬼吹灯、今年はドラマにもなるそうですが、胡八一が藺晨@琅琊榜の靳東、Shirley楊が東方不敗@トンデモ笑傲江湖の陳喬恩だそうで、果たして今度はどんなテイストに仕上がるやら。
 
 よくいつの射鵰英雄伝が一番だとか話題になりますが、同時期に作ってしまう競作っていうのも、それはそれで楽しくはあります。これはどちらもがそれなりの良作なんでそういってられるのかもしれません。同じように原作だとつながっている風中奇縁とその後の世代の某ドラマとなると・・・楽しんで比べていられるか、大いに疑問です。ま、こちらは見てからのお話。
 
 
演職員表
 
趙又廷 飾 胡八一
姚晨  飾 楊萍=shirley
唐嫣  飾 曹維維 
李晨  飾 守陵人
風小岳 飾 749局成員
李光洁 飾 749局局長 
馮瓅  飾 王凱旋=王胖子
 
制作人 晨夕
監制 張昭
原著 天下霸唱
導演 陸川
編劇 張永琛
美術設計  林木
動作指導  陳家福
視覚特效  John Sheils、Michael Grobe