江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

天龍八部之喬峯伝

天龍八部之喬峯伝

 「無名」に続いて、新春映画。 ずっと楽しみにしていた甄子丹が喬峯を演じた天龍八部です。

 

 英語のタイトルは「Sakra」。Sakuraではなく、Sakra。天龍八部という題の元になっている天衆の筆頭「帝釈天」のこと。喬峯にはいかにもふさわしい。なお、段譽は龍、北の喬峯と並び称された南の慕容復は阿修羅なんだそうです。金庸先生が天龍八部の八つの神仙キャラに、作品中の登場人物を当てはめて物語を描いたと聞いてますが、神様方面に詳しくないわけで・・・

 

 ともかく映画は、ドニー喬峯を見せるのが目的と思ってますので、段譽の出番が数分しかなくても、虚竹が一瞬しか出なくても全く気にならない。

 

 映画は少年時代をざっとなぞった後、すぐに喬峯が丐幇の兄弟たちを率いて鳩摩智に捉われていた段譽を助ける大活躍。そこからいきなり、丐幇を追われる場面へとつながります。なにしろ映画一本でまとめるのですから、話はコンパクトにはしょって、喬峯以外の段譽のパートやもともと初めの方には出てこない虚竹のパートやそれに出てくる人物はほぼスルー。見事なもんですw
 聚賢庄に阿朱を連れて現れるエピソードなんかにはきっちり時間もかけて、アクションも堪能させてくれました。しかし、段譽パートがないと、けっこう「天龍八部しんどい」だと改めて思いますね~


 

 たくさん出てくるはずの女主たちですが、阿朱と阿紫、康敏に阮星竹だけに絞られています。王語嫣や阿碧は慕容復のお付きのモブキャラですが、出てきただけましという程度w

 今回は喬峯と阿朱の話がメインで、阿朱登場から聚賢庄までの道行にも時間を割き、喬峯が次第に追い詰められて最後には塞外の草原へと出ていくところまで。彼のライバルとなるのは呉樾の演じる慕容復。甄子丹vs呉越という組み合わせ、ガチバトルを見せてくれる!という期待は裏切られませんでした。

 陳鈺琪の阿朱は正直あまり印象的ではなかったです。個人的には阿朱というと劉涛しか浮かんでこない。もっともそれを言ったら、どのキャラも張紀中制作版のイメージが焼き付いてしまっていて、それ以後のはなんか違う~ともやもやし続けてるわけですがw

 

 張P版以前のはまた話が違って、ちゃんと識別できるのですが、それ以後のはなんかね~
 例外は「倚天屠龍記」の周芷若・・・張P版のは忘れてしまいたい

 

 と、愚痴はさておき・・・

 配役的には60歳も間近な甄子丹とバランスがとれるようにかベテラン勢が特に男性に目立ちます。特に呂良偉の慕容博、薛慕華に袁祥仁、段正淳に張兆輝とか阮星竹の恵英紅を含めて香港映画でおなじみの顔ぶれが楽しい。

 なんにしても新年早々に封切る新春映画としてはふさわしいドニー作品でした。とはいえ、正直言ってしまうと金庸ドラマとしてはもうちょっとな~というのも残りました。


演 員     角色

甄子丹  飾  乔峰
陈钰琪  飾  阿朱
刘雅瑟  飾  阿紫
惠英红  飾  阮星竹
吴 樾  飾  慕容复
张兆辉  飾  段正淳
王君馨  飾  马夫人
杜玉明  飾  白世镜
吕良伟  飾  慕容博
小明  飾  鸠摩智
蔡祥宇  飾  阿碧
胡 然  飾  萧夫人
赵华为  飾  段誉
喻 亢  飾  游驹
徐向东  飾  玄难
袁祥仁  飾  薛慕华
张德晖  飾  陈长老
严 华  飾  马大元 
曹世平  飾  玄苦 


出品人     朱玮杰、崔悦、黄卓勤、卢涛、母涛、杨向华、孙忠怀、李捷、郑志昊、吴樾
制作人     刘哲、王滢
监 制     甄子丹、王晶
导 演     甄子丹(总导演)、阚家伟、郑伟文 
编 剧     生凌志、朱卫、何奔、陈理、沈乐静、许一凡
艺术指导    刘世运(艺术总监)
动作指导    谷垣健治(动作导演)、严华(动作导演)
造型设计    庄志良(造型指导)
服装设计    庄志良