江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

武神趙子龍 その2

11~23集

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 果たしてこれは三国志に出てくる趙子龍の話なのかという疑問が募りつつ、話は賑やかに進む。

 主人公とヒロインが一緒に崖落ちしたら、そこは外に出られない谷底。しかも造花の花が咲き乱れ、その花かき分けると岩に書かれた秘密の槍術が!二人きりでそこにいたわけだけど、どうももう一人謎の人物が隠れているらしい。いい加減壁を見て、武芸を身に付けたころに、不思議な白馬が出現。二人を乗せて、湖底を歩いて脱出。

 このどこが三国志モノなのかw

 とにかくやっと外の世界に帰ってきたら、今度は最初に鉄面侠と名乗って殺した山賊の集団が高則が県令をしている真定県を襲ってくる。民兵を募って対抗しようとする子龍。官軍を掌握しているのは高則なんだけど、子龍に惚れて一向に家に帰ろうとしない軽衣を連れ戻そうとする耿純というひねくれたのがことごとく邪魔してます。

 もちろん子龍の大活躍で山賊は撤退、大英雄と持ち上げられる子龍。恋敵のはずの高則は、まったく軽衣の眼中になく、それでも「いい人」を演じ続けて、そろそろ限界ですか?

 勝手に結婚の約束をしてしまった子龍と軽衣だけど、子龍の師叔李全は、軽衣の父親が子龍の両親を殺したと知っているので、二人の付き合いに大反対。でも、証拠を見せないといかんと理由を言わない。だから、なんで反対されるかわからない二人はずっと手をつないだまま。

 モテ男趙子龍を囲むレディースに公孫瓉の娘、山賊から助けられた娘と二人増えました。

 で、どこが三国志モノかというと、この間、地味に「呂布貂蝉」は続いていて、貂蝉董卓にとられた呂布が吼えているところです。

 こんな話だけど、アクションはいい。ところどころつぎはぎがわかり過ぎる難はあるものの、1対1の戦いが多いのはうれしい。
 真定県攻防戦は、全く期待してなかったんですが、1集まるまる使って、きっちり城壁を挟んだ戦闘を展開。城壁の攻防だけなら琅琊榜の戦場場面にも負けないクオリティだったのですが、逆に「なんでここまで?」と不思議。

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 正直言って、山賊の話をここまで引っ張るとは思わんかったわ。まあ、そこからのし上がっていく時代背景だから、それでもいいのか?

 あっちもこっちも造花がいっぱいの舞台装置なんですが、均等に造花を地面に突き刺すところからは随分進歩して、けっこうきれいな背景になってます。なぜか、あちこちにでかいカボチャがごろごろ飾ってあるのは不可解ですが・・・
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 トンデモ三国志、トンデモ趙子龍の上に、あっちもこっちも不安定で、よくいや意外性がある、ぶっちゃければ何やらかすか先が読めない、その割にはしてることはわりにステロタイプ。動物のCGできよくなったと喜んでると、馬で湖底を行く水中シーンは進歩ないし・・・とにかくこのアンバランスさがなぜか魅力でつい見ちゃうんです。私、何よりバランスのいい脚本愛してるんですけどねえw