江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

侠客行 その1

1~10集

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 久しぶりに張紀中が金庸ドラマ作るらしいという話を聞いてから、もう3,4年以上は経ったような気がします。
 倚天屠龍記の後、まだ残ってる金庸作品をドラマ化するというんで、それなりに楽しみにして・・・すっかり忘れてたw
 
 撮影も終わり、すっかり完成はしたままで放送も配信もされないままのドラマも珍しくはないんで、まあ出ただけよかったねと・・・
 
 このドラマの配役が発表になった時、誰も彼もが言ったのが「狗雑種がおっさんや!」
 ようやく見られるようになったわけですが、中の人には悪いけど、やっぱり「狗雑種がおっさんや!」
 
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 というか、出てくる人みんなおじさん。
 
 同じくらいのおじさんたちがいっぱい。ところどころさらに年長の爺様。今のところ登場人物の大部分がシルバー世代ではないかと思われるような状況。どうも年齢設定と配役がマッチしてないとしか思えない。
 
 侠客行の主人公狗雑種というのは登場場面で12,3歳に見える。長楽幇に拉致された時には17,8歳になってる。
 もう一人の石中玉は、雪山派を逃げ出した時15歳とはっきりしてる。
 いずれにしても、世間ずれしてない10代の少年。
 なのに、どう見ても世慣れた30代に見える。中の人は20代とも聞きましたが、苦しい。ものすごく苦しい。
 
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 この石中玉のキャラが、原作の救いようのない悪のかたまりのような少年ではなくなってる。
 謝烟客と貝海石がきっちりと配役されているので、このあたりもこれからの見どころかな。
 江湖のやっかいなおじさんたちもなかなかですが、顔ぶれがすっかり変わってしまってるのが寂しい。
 
 これまで、張紀中の金曜ドラマは最初の笑傲江湖を別にすると、基本的に原作準拠だったもので、この自由過ぎる展開には正直面くらってます。
 ま、于正のように無駄に恋愛話をくっつけるということはなさそうなんで・・・
 
 話は、石中玉がたちの兄弟子たちに追われて、崖落ちするところから始まります。
 こっちから始まるのが多いような気がするのは気のせい?
 
 落っこちた崖の下にいたのが長楽幇の貝海石たちで、石中玉は長楽幇の幇主に祭り上げられる。
 
 一方で、狗雑種は玄鉄令を手に入れ、謝烟客の元に連れていかれる。
 
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 このあたりの話は原作のままなんですが、貝海石が謝烟客の弟子だったとか言うびっくり設定が出てきました。
 
 石中玉が長楽幇の連中に「悪いことはするな!借金は帳消しにしてやれ!米を配ってやれ!」とか命令するもので、長楽幇大混乱。
 
 配下は当然不満を募らせ、危険を感じて、隠し部屋に籠ってしまった石中玉。飾り物とはいえ幇主がいなくなっては困る貝海石が見つけ出したのが、狗雑種。
 
 早速長楽幇に連れてきた狗雑種と隠し部屋にいる石中玉が入れ代わり立ち代わり、侍剣や貝海石の前に現れて、長楽幇の一同が振り回されるというドタバタが展開してますが、なんか一昔前のコント見てるみたいです。
 
 何はともあれ、倚天屠龍記以来の張P金庸ドラマ。
 武当山の場面では、CGとかでなくちゃんと武当山でのロケがされていたし、我らが魯長老こと張衡平も出てきて、懐かしい気分にはなりました。
 
 でも、なんだか地味。張Pのドラマ特有のケレン味がどっか行っちゃった感じで寂しい。オープニングから、ものすごく「普通」なんですよね~笑傲江湖、射鵰英雄伝、天龍八部、神鵰侠侶、碧血剣鹿鼎記それに倚天屠龍記と、次々全然雰囲気の違うオープニングが楽しめたことを思うと、肩透かし食らった気分です。