46~56集
こんな感じで始まって、
こんな感じで終わりました。
このドラマって、20世紀初めを舞台にした武侠劇なんじゃないでしょうか?
最後まで見終えた最大の感想がこれ。
例えば、明末清初あたりを舞台にした金庸の碧血剣とか鹿鼎記が史実と虚構を取り混ぜながらストーリを展開していますよね、あの感じ。ただ、わずか100年前を舞台にしているので、登場するキャラはオリジナルキャラで、そこに実際の出来事を織り込んでいくパタンをとっています。
洪三元や永鑫公司の三人の老板にもモデルとなった人物もいたようですが、それをここに紹介する知識もありません。
配役にも武術の達人とか個性的な演員が多くて、このまま鬘かぶせたらふつうに武侠ドラマだよね~という顔ぶれ。
って、どっかで聞いたことがありますよねw そう「十月囲城」と同じ展開をするんです。
そして、死者累々の中、梁興義を脱出させることには成功。でも洪三元は囚われて、死刑に・・・というところで終わっています。
このドラマ、一面では革命劇なのは確かです。
ただ普通じゃないなと思ったのは、死亡フラグ立ちまくってるなと思った主人公の義弟斉林は、ずるずると闇落ちしていって、厳華殺害に一役買わされ、それを知られて洪三元の母たちを殺してしまう。さらには洪三元を毒殺しようとして、発覚・・・でも、逃げおおせてしまう。彼のその後はどうなる?
正体が暴かれていないといえば、日本人スパイ親子の杜賢と娘美慧・・・洪三元を脅して口止めをしたままになっていたので、彼らの正体も隠されたまま。
さらには、国民党の使者という触れ込みで上海に現れ、共産党との国共合作を話をする裏で、永鑫公司と手を組んでいた徐世昭。彼が死刑直前の洪三元に渡した賽子は林依依の持ち物。ひょっとして・・・崖落ちだったしな~と思う武侠迷ですが、この賽子の正体もわからないまま。
梁興義を脱出させるためと知りながら、洪三元と再び結婚式を挙げようとした于夢竹もその結婚式の最中に天井から洪三元の母親の死体が落ちてきて、また結婚式はお流れ。結婚式に紛れて梁興義を脱出させるはずが、殺された母親たちの葬儀に変わってしまいました。
そちらの流れは、これまでかかわった兄弟分たちが次々と侠気を発揮し死地と分かっているこの計略に身を投じてくる。うん、武侠ドラマ的展開。そして、干!と酒を飲んで杯をたたき割って、戦いに出ていきました。
その戦いも、20世紀初めなので、ピストルもライフルもあるんですが、メインは武術。なにしろ黒白無常+秘密兵器の灰無常とか、辮髪暗殺者集団を率いる清の貴族とか、フランス人と結婚して義絶していた息子と和解した丐幇の幇主楚天枢率いる叫花子の一団とかが獲物振りかざして大乱闘・・・と言って、黄飛鴻や葉問みたいにガチで武術の腕比べという感じじゃない。
毒を飲まされて死んだ楚天枢が、棺を開けられた途端に生き返って、息子の危機を救って、また死んでしまうとか・・・やってくれましたw
もっともこの先の歴史はわかっているので、視聴者それぞれが話を繋げてね~という思惑かもしれない。
主演で脚本も書き、制作でもある陳思誠。彼の監督作品である唐人街探案がおもしろかったので、こっちはどうかなあと野次馬根性で見始めたのですが、相当にダークな展開をテンポよく見せて飽きさせないし、よくもま~と思うような濃いキャラそろいの登場人物・・・中の人も?・・・を上手に組み合わせているのもおもしろく感じました。
そういえば、私は陳思誠が普通に俳優してるの見てないんですよね。日本でも出てる巾帼大将軍とか覗いてみるかなあ。
演员表
陳思誠 飾 洪三元
佟丽娅 飾 林依依
袁 弘 飾 斉林
郭采洁 飾 于夢竹
趙立新 飾 陸昱晟
倪大紅 飾 霍天洪
劉奕君 飾 張万霖
果靖霖 飾 夏俊林
富大龍 飾 厳華
成泰燊 飾 梁興義
張 儷 飾 小阿俏
譚 凱 飾 沈達
杜志国 飾 于杭興
張双利 飾 拐爷
王徳顺 飾 楚天枢
徐 僧 飾 余立奎
田小洁 飾 初予仙
李 萍 飾 紅葵花
晋 松 飾 秦虎
王硯輝 飾 沈青山
謝 苗 飾 杜玉芳
付 枚 飾 杜美慧
戴 墨 飾 林遠歩
張 羽 飾 阿星
桑 平 飾 鉄鼓
鄭 偉 飾 皮六
姚安濂 飾 杜賢
言 杰 飾 楚航
曹 操 飾 霍頓
Rebecca 飾 伊莎
郭 鵬 飾 查良偉
霍亜明 飾 胡坤
黄志忠 飾 王輔
郭京飛 飾 監獄官
釋彦能 飾 秦龍
許亜軍 飾 徐世昭
職員
出品人 何瑾
制作人 董萌、何瑾
監 制 陳思誠
導 演 謝澤、陳熙泰
編 劇 陳思誠