江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

脱身 その2

12~24集

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 ちょうど半分を越しました。
 
 相変わらずのハイテンションにハイテンポで話がすっ飛んでいきます。
替わらないのは「偶然」
 
 費儷娜は空軍の任地に出発する巫雲甫から小年夜に結婚しようと「言われた」と母親の反対を押し切り、式の準備を進める。姉の黄儷文や喬智才も協力するが、それをじっと監視している保密局の楚科長たち。
 
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 喬智才は黄儷文が密かに死んだ夫の墓を建てるのに力を貸すが、それも監視されていて、保密局は二人への疑いを深める。
 そして、とうとう黄儷文の自宅を含め一斉に家宅捜索が始まる。
 
 偶然、その場に喬智才の父墨耕が居合わせて、保密局のやり方に激高、心臓発作を起こして死んでしまう。
 
 ここから始まる「林家で父親が死んだことは近所には隠さなければいけない」というコメディの一幕。それに、偶然費儷娜が新居として不動産屋から紹介された家が喬家が住んでいる借家だったために、大金をすぐに作らなければいけないという一幕。
 
 やっと墨耕の葬儀を出すことにしたが、その日は小年夜で、偶然費儷娜の結婚式の日。慶事と弔事が重なるご近所一帯。
 
 その上、費儷娜の相手巫雲甫は式に現れず、式はお流れ。費儷娜は喬家への恨みを募らせる。
 
 家を取られないための金策に駆け回る姜家の新しい主となった智才。
 
 黄儷文は亡くなった夫の子どもを妊娠していることがわかり、それを知った智才は「見せかけの結婚」を申し込む。
 
 喬家では相手を知らされないままに智才の結婚式が行われ、黄儷文とわかって母親たちは拒絶反応。礼杰は自分も儷文に恋心を持っていたために茫然。
 
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 しばらく「姑小姑の嫁いびり」という日本では朝ドラでしか残ってないような一幕が出てきて、げ~となったが智才がぱっぱと解決。
 
 保密局は黄儷文の身近にスパイを送り込むが、これも偶然に気づいた智才の活躍で無事に危機を抜け出す。
 
 巫雲甫の死が伝えられ、智才は六爺にさらに怪しげな仕事に巻き込まれ、礼杰の頭脳が狙われ、保密局の監視の目がさらに強まり、姜家の長男の妻の浮気相手が保密局に雇われ・・・とサスペンス方面のストーリも進んでます。
 
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 でも、林家に忍び込んでいた智才と儷文が、墨耕と林雲裳の話を偶然聞いてしまい、父親が自分をきちんと理解し評価していたことを知る場面とか、もう間違いなく家族をテーマにした話。まあ、一瞬後には保密局が踏み込んできてしまいますが・・・
 
 鍾馗促妖記が表現のしように苦悩するほど「可もなく不可もない」幻仙劇なんですが、こちらは全体としては家庭劇としか思えない諜報劇で、個人的にはやっぱり「可もなく不可もない」感じがしてしまうんです。演技力の確かな俳優が揃っているし、同時にいくつもな話が展開してもちゃんと収まっていっています。もっともこの脚本、そんなに複雑な伏線を貼っている感じではないです。
 
 「ご家族そろってご覧ください」的な雰囲気があり、一つ一つの場面がそんなに長くなくて場面展開も早いし、科白や演技にもメリハリがあるので、多分誰が見ていて退屈はしないような作りになっているように思います。
 
 私?私的には、一度見始めるととっとと見ちゃうんですが、「何を見ようかな~?」の段階では二番手、三番手になりがちなんです。骨語とかSCI謎案集もけっこうおもしろくて・・・
 ほんとにそろそろ古装劇専門の看板はずさなきゃならないかもw