江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

聴雪楼 その2

13~27集

 
 破冰行動にはまってる間になんか視聴意欲が薄れてしまったので、今一つ「武侠劇見るぞ」気分が盛り上がらなくなってしまいました。
 
 期待してただけにかなりがっかりしてます。好みは人それぞれなので、お気に入りの方には申し訳ないですが、
以下、ぼやきますので画像下は立ち入り注意です。
 
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 ほぼ半分を過ぎ、親世代が悉く退場。
 
 なんですけどね~
 
 このドラマ、最初から復讐だの親の事業を引き継ぐとか個人的動機で動いているところが多いのです。それはそれで悪いとは思わないんですが、どんどん行動の動機、理由が矮小化してる気がする。拝月教って天下統一とか狙ってなかったのか?
 
 
 加えて、もともと主人公蕭憶情は病弱設定でとりあえず体力は保っているもののいつまでもつか・・・という状態。聴雪楼を短期間に武林第一の地位に押し上げるためにがんばった。それなりに武芸は高手、でも絶世高手というわけではなくて、あっさり囚われの身になってる。
 
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 もう一人の主人公舒靖容は一人で江湖をさまよい、効力を高め、ようやく聴雪楼に入って、事実上ナンバー2扱いでも、こちらも決定的に強いわけではない。命がけで憶情を助け出したけれど、聴雪楼の組織があってこそで一人では無理。聖姑のようにはいかないのです・・・
 
 
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 というあまり強さを感じさせない主人公たちの周辺やら敵方にも弱くはないけどあんまり強くもない若いのがぞろぞろ出てきて、それぞれ「活躍」。
 
 どうにも中途半端な感じなんですが、それは制作側もわかっているようで何やら原作をそのままにドラマ化せず、主人公の成長をどうのこうのと説明しているのを見かけました。
 
 もう一つ、最初から「なんか聞いたことあるような」「なんか見たことあるような」設定、エピソードが目白押しに出てくるんです。パロディをメインにしたドラマならともかく、普通に「武侠ドラマ」なので、過剰になるとしつこい。
 
 先が見えてくるんですよ。
 
 一応なん集かずつで一区切りがついて次の局面に移っていくのですが、そのたびに新しいキャラが増えて、聴雪楼に入ってきています。それがまた同じような感じのキャラで・・・もうちょっとそれぞれのキャラに個性があってもいいと思う。
 
 加えて、ちょうど25集前後では母親を殺して拝月教を乗っ取った明河と、うざいだけの主人公の師妹池小苔が話のきっかけを作ってる感じのストーリ展開で私には楽しさを感じられない。
 思い込みで突っ走り、周囲に迷惑をかけまくり、人を殺しても何をしても自分では悪いとも思わずに無駄にテンションの高い師妹。彼女のせいで、ヒロインの師父たちは皆殺しにされたりと散々な迷惑キャラなんですが・・・父親が主人公に「娘を頼んだ」とか言って死んでるから、これから「私こそが師兄の妻」とかって思い込んでいろいろやらかすことは決まりですね・・・うざい。
 
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 ヒロインの師兄青嵐は死んだことになってるけど、彼に片思いした明河が取り込んでるだろうな~と思うと、ちゃんとそうなっていて、記憶を封じられて迦若と呼ばれ彼女をひたすら崇める男に成り下がっている。その明河の気がかりは、再び舒靖容に出会って、以前の記憶を取り戻したら捨てられるのではないかということ。
 母親まで殺し拝月教を乗っ取り、別れた父親の組織幻花宮まで乗っ取ったのに、目指すところがこれですか?
 
 こちらは小苔をうまく操って、靖容を殺させるつもりが失敗。でもこれからもやらかすことは決まってますね~うざい。
 
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 宮廷ドラマじゃないんだから、こういううざいキャラがドラマを進めていく展開は勘弁してほしい。
 
 憶情と靖容はようやくカップルになった模様ですが、その憶情には小苔、小苔には青羽改め高夢非、靖容には青嵐、青嵐(迦若)には明河と芋づる式にぶら下がっているわけで、こういう関係が他にもいくつか💦それが全部展開が読める感じなんですよね~
 
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 小苔なんか、最後に大泣きしながら師兄の胸の中で最期を迎える未来まで見える気がする<ほんとかどうかは知らない
 
 というような理由で、視聴テンションだだ下がりなんですが、空中シーン多めのアクションシーンは悪くないし、画面作りはほんとにきれいです。
 
 俳優が悪いわけでもないし、やっぱり脚本でしょうかねえ?
 
 という状況なので、後から来た「盗墓筆記」の今頃「第2季」とか「動物管理局」に先越されるのは見えてますね~せっかくの最近希少価値の古装劇なんですが、残念。「九州縹緲録」とか「天下長安」とか差し置いてこれが出たのって、何なんでしょうね~