江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

少年歌行 その1

1~12集

 

 あけましておめでとうございます!

 2023年が始まりました。毎年正月三が日はもともと外出避けてるのですが、この3年はとくにcovid19のせいでますます外に出ないようになりました。ということは中華ドラマ三昧の正月ということですかね?

 今年の中華ドラマ初めは、「少年歌行」になりました。年末から見ていた「新少年包拯」は別として、新しい年になったら見ようかとおいていた「浮図縁」とこれのどっちかを見ようとお試しをしたところ、なかなかおもしろいじゃないかとそのまま視聴継続。「浮図縁」はそのうち・・・などと言ってるうちに、今年もまた配信追っかけてばたばたしそうです。

 

 さて、この「少年歌行」、題名から、なんかまったりした文芸系のドラマ展開(少なくとも表向きだけは)を連想してたんですが、全く見込み違いでした。

 確かにやたらに挿入歌が入ってきて、なるほど「少年歌行」だと苦笑しておりますw

 

 毎度おなじみの玄幻系の架空歴史世界を舞台に、若者たちが武芸や幻術の修業に励み、互いに腕を競い合い戦いながら成長していくという話。
 周木楠の原作を元に、アニメやゲームが先行して作られていて、再現度は高そうです。

 

 今回は、北离という国を舞台にドラマが始まります。皇帝明徳は弟の琅琊王が謀反を企んでると疑い、死刑にします。琅琊王をかばった六皇子蕭楚河は庶民に落とされ、追放される。もっとも太子にふさわしいとみなされていた彼がいなくなったことで、皇子たちの間に激しい争いが起こる。そして、蕭楚河の姿は消えてしまう。

 

 客棧の老板をしている蕭瑟は、店を壊した雷無桀から賠償金を取り立てるために共に雪月城に向かうことになる。途中で次々とうろんな人物たちが、各人各様の武術を引っ提げて彼らの前に現れます。
 そして、三人目の人物、僧形の無心と知り合います。この無心、12年前に人質として寒水寺で育ってきた魔教の宗主の跡継ぎ。12年の年月が過ぎて、彼が天外天に戻って魔教世界を率いてくれることを期待されている。

 蕭瑟は実は姿を消した蕭楚河だというのも早い時期に明らかにされます。彼は隠しているようで、師父世代はみんな彼の正体に気づいています。

 雷無桀はとにかく武芸の腕を上げたいと一生懸命、兄ちゃん二人と同行する中で成長していきます。

 

 昨年末に配信がされた12集まで見ました。

 

 とにかくドラマのテンポが早く、たくさんの人物がワイワイと出てきては、去って行って、まだ出てくる。つまり覚えきれないw

 ドラマとしては、彼らが友情と武芸を強めていくというお決りの流れに、蕭楚河が国を立て直したり、無心が天外天を立て直したりという話が、因縁話絡みで進むようです。

 内容はあまり重さを感じさせません。ぶっちゃけて言ってしまうと設定や武芸の表現とかなんかに過去作の影響がありありと見える。見てもらえばわかってもらえると思うのですが、「慶余年」とか「雪中悍刀行」なんかで「見たぞ、この武芸にこの設定」ってのもたくさん。キャラの設定に「琅琊榜」風味、しかも今回の皇帝が梁帝の丁勇岱だったりするんでその匂いがプンプンw



 正派の中で育つ魔教の少年なんてのは珍しくないですが、まあ「山河令」の温客行の設定をひっくり返した感じですかw

 武芸の頂点を極めるために各階に達人の待つ塔に上っていくとか、李小龍以来のお馴染み。

 

 等々、とにかくお馴染みの設定を次々繰り出し、そこに3Ⅾアニメかと思うほどのCGをぶち込み、登場するキャラの中の人もお馴染みな人がいっぱい。正月にまったり見るにはちょうどいい感じです。

 ここまで見てきて、無心は天外天に戻り、雷無桀と蕭瑟は雪月城で達人に弟子入り。もっとも雷無桀は喜び勇んで、蕭瑟はいやいやではありますが・・・これで彼らに関わる人物たちがまたどっと増えました。

 

 蕭瑟には李宏毅、去年の「我叫劉金鳳」は途中で放置してしまいましたが、無表情系薄い顔はここでも生かされています。今度はクリアできそうです。

 

 無心には劉学義。どうも彼は「青雲志」の蕭逸才とか「琉璃」の柏麟帝君とか途中で裏切るキャラのイメージがあるので、今回もちょっと眉に唾つけながら見ています。でも、このゲーム世界から向けだしたようなモンクぶり、あまりにはまりすぎてますよね~

 

 雷無桀の敖瑞鹏は「国子監来了个女弟子」なんかに出てるそうですが、私は見てないのでこれがお初。

 

 蕭瑟たちの「大師兄」になる唐蓮に李欣澤、師父司空長風に何中華とか、玄幻ドラマでおなじみの顔ぶれもそろっています。

 これから何晨銘とか崔鵬とかも出てくるようなので、演員の顔ぶれ見るのも楽しみです。

 

 ではありますが、個人的にこのドラマの推しはこちらの無心の師父忘憂大師@游本昌・・・冒頭で退場してしまったのが哀しい・・・