21~35集
長安に夜が訪れ、真夜中になりました。いよいよ上元節の本番、皇帝の巨大な灯篭に火が入ろうとしています。
そこに至るまでの間に、これ、一晩のうちに起こった事件なんだよね?と念を押したくなるくらいいっぱいの事件が起こり、たくさんの人が死に、靖安司は龍波たちに襲われて建物の多くが焼け落ち・・・なんかいろいろ思い出してつらい展開になりました。
龍波を追って靖安司を離れた李必は机の上の理屈だけではどうにもならない現実に対峙することになります。町のならず者に襲われ、龍波に捉われ、太子を一連の破壊工作の黒幕に仕上げようとする林九郎に太刀打ちできず・・・と自信たっぷりに靖安司を率いてきた天才児もただ翻弄されています。いくら頭は切れ、理想に燃えていても百戦錬磨のおじさんたちの前では無理もないですが、若さがさらけ出された感じです。
靖安司の役人たちに多くの犠牲が出、それでも任務を果たそうとする中で、隠されていたものも明らかになってきます。一途に初心を貫こうとする人もいるけど、裏切ったり、また寝返ったりと忙しい人もいっぱい。
阿倍仲麻呂についてきたという日本人も登場してきました。
彼らが龍波の計画に迫っていく片方で、張小敬はとうとう大理寺の元載と王韞秀の率いる兵に囲まれてしまう。
ここで、張小敬が解けた鉄を振りまいて当面の窮地を脱しようとする場面は絵的にとても美しかったです。これ、実際に地域の催しとしてやってる様子をドキュメンタリーで見ましたが、これはまさか人に向かって・・・CGですよね~
この元載はたまたま捕らわれている将軍の娘を手に入れ、逆玉を狙ってるわけです。根性の悪い小人物が、プライドは高いけど中身はたいしたことないお嬢様をどんどん篭絡していってます。どうにも不愉快なカップルなのですが、この二人のモデルは実際に夫婦だったそうで・・・まあ、モデルの子孫からうちの先祖はあんな情けない奴じゃないと言われるないよう対策済みなわけですねw
とうとう聖人と呼ばれる皇帝、厳羽幻という名の「楊玉環」が登場。この画像だと全部「本名」になってますがw
庶民たちが巨大灯篭に火が入るのを待ちかねているにぎやかな街と壁を隔てた場所では、皇帝の前で太子と林九郎が互いに弾劾しあっています。
そして、張小敬を囲む元載のもとには太子と林九郎の連名で彼を解放しろという命が届く。元載と王韞秀の二人は、見てる方に不愉快さをもたらす組み合わせですが、まあ後宮ドラマにはよくいますね。さっきまで居丈高にわめいていたのが、一瞬で「張大人」と媚びる彼の醜さ、したたかさは、登場してくるほかのキャラにも共通しています。
この巨大灯篭・・・これが大仕掛けな長安破壊工作のキーなのですが、まがまがしい姿を見せています。CGだけではなく、実際にもかなり作りこんでる様子。こうなると映画も豪華なセットとかがウリにはなりませんね~
これに限らず、私はやっぱりこのドラマを見るのは「絵」です。夜になってからの大きな提灯を掲げた町のにぎやかさ、そこに集う庶民たち・・・最初から変わらずこっちに目が行ってしまいます。
それに予想以上に「老人」の皇帝=玄宗。好きな厳羽幻と余生をのんびり暮らしたいから政権はすべて林九郎に・・・とかと言いだして、そりゃあっちもこっちも大騒動になってるわけですが、この様子見るとほんとか?あんた企んでるだろって雰囲気あふれまくってます。厳羽幻も殊勝なこと言いながら腹の内はわからない。
当面の危機を回避できた張小敬。彼の赦免を願うために旧知の厳羽幻のもとを訪ねた壇琪、またしても龍波に捉われてしまった李必。その龍波は着々と破壊工作の手はずを整え、李必を従えて、巨大灯篭の上から長安を見下ろしています。
35集まで終わって残り13集。でももう真夜中は過ぎようとしています。これからはまずはパニック映画展開を期待していいのでしょうか?とりあえず、張小敬も李必も龍波の狙いには気づいたのですが、さてその後ろにいるのは?となるとまださっぱりです。
ところで、このドラマ、撮影場所に象山衛視城しか出てないけど、ちっとも象山っぽいところが見えなくてここ襄陽じゃないかとか思ってみてたんです。やっとここに象山発見。あの桃園行宮ですよね、ここ。
ということで、もう次の3集が来た!
九州縹緲録もあるし、いや~忙しくてw