江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

倚天屠龍記 その5

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クリアしました

なんか、最後の最後まで、話に乗り切れないって感じでした。うす味・・・って思うのは、めちゃめちゃ濃かったジェットコースタ「小魚儿与花无缺」のあとだからでしょうか。それとも、金庸作品中一番主体性がないといわれる主人公張無忌のせいでしょうか。それとも!!絶世雙驕の衣装のせいでしょうか!!
ま、いいけど。それなりにおもしろかったんですけどね。なんか、比べてしまうものが多くて。画面をみてるとつい、目が衣装を探してたり、脇役さんを探していたり・・・やっぱりちょっと薄味に思うのはこのあたりかなあ。蘇有朋の無忌は、生真面目で世間知らずで「いい人」の無忌がまわりのこ~~~い人たちに振り回されながら、けなげに自分らしさをさがしていくって感じがよかったと思うのです。これが、林志穎なら、もっとくだけたっていうか、ゆるみがあるような気がする。張衛健・・・う~~ん、張無忌が韋小寶になってしまうか。
しかし、張無忌ってとんとん拍子に、ものすごい武功を身に付けたってことでは段譽や虎竹といい勝負。でも、その武功が大きな意味では、ほとんどなんの役にもたっていないと思いません。元を倒すというわけでもなく、逆に元を守ったわけでもなく、江湖の悪を取り除いたわけでもなく、プライベートにしか役に立っていない。まあ、そこが江湖らしいといえば江湖らしい。江湖の論理にはずれてなけりゃいいわけだ。国を守るだのなんだのっていうでかい話も、好きな女性を一人見つけて二人で離れ島にこもってしまうのも同じレベルで、評価してもらえるっていいですねえ。何が大事かは、私の勝手でしょって、そういうところにはまったのかも。
で、最終回近くまで来て、あっけにとられたことが一つ。少林寺で謝遜をかけて武術大会をするシーン。宋青書と周芷若がそれぞれ降龍十八掌と九陰白骨爪を使うんだけど、これがまるで射鵰英雄伝。特に降龍十八掌、出だしに頭の上に手をあわせる、着てる服のすそが後ろにざっと引っ張られる・・・射鵰のオープニングの映像そのまま。お~~い、張紀中プロデュースじゃなかっただろ。九陰白骨爪も影響というよりいただきありあり。武術監督が同じ馬王成だってことは、あとから確認。でも、こういうのいいわけ・・・