電影版「誅仙」第1部
李易峰のドラマ版誅仙「青雲志」が73集もやった挙句に途中で終わったままになってるのに、映画版なんて大丈夫なんだろうか?と思ってたのです。わりに評判がいいのでちょっと安心して視聴開始。
なのに、この衣装見たとたんに腰が引けてしまった。あの「仕立てとかカラーコーディネートとかいう言葉を知らない衣装」の2013版天龍八部を思い出してしまったのですわ~。チェックしてみたら、造形の人が同じ奚仲文・・・不安を抱えつつ、ともかく視聴継続。
話は当然ながらほぼ同じ流れで進みます。全体で三部作というのが最初からわかってるので、どこまで行くんかな~とは思うものの不安はなし。けど、長大な原作を一本の映画に押し込んでしまって「端折りました」感が充満していた電影版「三生三世十里桃花」とかの先例もあるので、気にはなりました。でも、それほど詰め込んだ感じもなく、というかドラマとは骨格同じでも違うアレンジがされているのがうまくいったのでしょうかね?
ネットの評判では、脚本への苦言より配役に対する苦言、衣装や髪形への「なにこれ~」ってのが多かったように思いますが、まあそうですね。
今回の映画では張小凡がいつの間にか正邪三つの力を身に着け、魔教鬼王宗と正派の争いの真っただ中に立つことになるまでが描かれています。
ドラマよりはうんと尺が短い映画なので、ポンポンポンっと軽快にエピソードつなげていきます。その分、登場人物の内面を掘り下げるというより、アクションやCGなんかを外連味たっぷりに見せると言う感じでしょうか?それでも平凡な村の少年が村の大人たちを皆殺しにされ青雲門に救われて育ち、それなりに楽しい師弟ライフを送っていたのに、超絶な武芸を身に着け・・・と運命に翻弄されていく姿をメインに描くところは外していません。
その主人公の張小凡には最近急に注目されてきた肖戦。どこかで「古装王子」とか表現されていましたが💦
顔値が高くて、古装が似合うというのが定評ですが、この衣装では似合うの似合わないも・・・いきなり程小東の映画の主演ですから、大変ですね~やせたんでないかい?とか思う保護者目線。
彼の幼馴染林驚羽のキャスティングは一番「ええ~なに~?」な声が強いようですが、確かに張小凡と並べて「共に青雲門に救われた幼馴染」って感じはしにくいです。
もう一人、ドラマでは秦俊杰が演じてた曽書書は、今回代旭。「無証之罪」での濃厚な演技が印象的ですが、今度はコミカルな演技を見せています。
ヒロインは今回三人ですね。
張小凡の師姐田霊儿の唐艺昕。彼女だけはドラマと同じ役で登場しています。でも、こちらのキャラの方が腕も立つし、キャラも立ってます。彼女自身の演技もずいぶん変わってきているように見えました。
長い布を使ってのアクションシーンは美しくて見ごたえ十分。さすが程小東です。
魔教の聖女碧瑶は孟美岐、ガールズグループのメンバーということですが、私は知らない。
頭に三つお団子があるのが碧瑶なら、一つが陸雪琪。ちなみに田霊儿は二つ。どんな造形なんだ・・・陸雪琪はちょこちょこ見かける李沁。
二人とも肖戦の小凡と並べるとちょっとおさまりが良くないように見えるのは、彼女たちをよく知らないせいでしょうか?特に碧瑶がどちらかというと妹キャラに見えてしまうのはどうなんでしょうね。小悪魔感はないわけでもないけど、趙麗頴が恋しいw
彼ら若者グループに対して、相当なメンバーがそろってるな~と感心したのが、青雲門の各峯の師父たち。何しろ姜大衛、徐少強、梁家仁とか勢ぞろい。こっち主人公でなんか作ってほしいかもw
魔教鬼王宗の方は、ドラマ版がごく普通の人たちだったのに、こちらはほぼほぼ妖怪です。
で、この皆さんがとっても気に入ったわけです。第2部でもでるのかな~宗主の鬼王の登場シーンなんか、馬車ごと地下からずぼずぼっと大迫力で現れて、魔王感たっぷり。
とにかく後半からのアクションシーンが楽しくて、そのあたり二度見してしまいました。
この後正派を追われた張小凡の話が第二部ということになるんでしょうけど、続編の方もテンポよく作っていってほしいものです。
最初にネックになっただら~っとした衣装も空中シーンたっぷりのアクション場面で十分生かされていたのはさすがでした。
演 員 角 色
肖 战 飾 张小凡
李 沁 飾 陆雪琪
孟美岐 飾 碧瑶
唐艺昕 飾 田灵儿
邱心志 飾 田不易
叶 童 飾 水月大师
姜大卫 飾 道玄真人
徐少强 飾 苍松道人
梁家仁 飾 曾叔常
包小松 飾 商正梁
陈立唯 飾 天云道人
李 燊 飾 林惊羽
李昕岳 飾 幽姬
代 旭 飾 曾书书
職員
原 著 萧鼎
導 演 程小东
編 劇 宋朝云
美術設計 刘敏雄
動作指導 熊欣欣、吴泽权
造型設計 奚仲文、李宙