江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

青雲志2 その2

4~6集

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 延期にならずにちゃんと木曜の夜に出てきただけで、褒めたい気分。
 
 4集は、さすらう小凡の話。5集は、「張小凡」への訣別。6集は「鬼厲」登場って感じになりました。展開にメリハリもあって、なかなかよかったです。
 
 霊石を手に入れられなかった張小凡は、碧遥の復活を実現する方法を求めて世界をさすらう。二人で行った場所、命がけで助けたり助けられたりした場所を尋ねる小凡。このあたり、なんか古剣奇譚で、何百年も屠蘇@李易峰を探し求めた晴雪@楊幂の姿を彷彿とさせます。ま、わざとやってますなw
 
 でも、屠蘇を見つけるまで永遠にさまよい続ける晴雪と違って、10年たっても碧遥を復活させる手立てを見つけられなかったら、戻ってきて鬼王宗に入るという条件を鬼王からつけられている。
 
 そして、10年。なんの手がかりを得ることもなく、鬼王宗に姿を見せた小凡を青龍使が迎える。
 
 衣服を改めた小凡を迎えた鬼王は、鬼王宗の副宗主の地位と新たな名前鬼厲を与える。そして、5冊の天書を探し出しその力を身に付けることで碧遥を復活させること、青雲山とは絶縁、今後敵同士になることを約束させる。
 
 もっと怒りに燃えて、闇落ちするのではないかと思っていましたが、案外淡々としていて、「たかが名前じゃないか」とか「前の服の方が君には見慣れているだろうけど、もう着られないから仕方ない」とか怒りよりも碧遥以外のことはもうどうでもいいという投げやりな闇落ちでした。
 
 鬼王と約束はしたものの一度は青雲山に戻った小凡=鬼厲。師父にはきちんと挨拶しますが、師娘たちの姿は影から覗き見るだけです。10年の間、ずっと彼の部屋を掃除し続けている師兄の姿を障子越しに見る小凡。大竹峰の人たちは変わらず温かいです。ここですっかり存在を忘れられていた猿小灰を連れ出していますが、その後はまた人に預けたままです。
 
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 10年の間に、青雲山でも世代交代が進み、田不易たちは一線を退き、宗大仁が代表を勤めている。林惊羽も雪琪もそれぞれの掌門に等しい位置にいる。でも、裏切りのバレていない簫逸才もそのまま・・・
 
 西方の沼地に第3の天書があるというので、魔教各派が集まっている、ならば!というので、林惊羽や雪琪だけでなく正派もまた勢ぞろいで鬱陶しい焚香谷まで姿を現す。
 
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 鬼王宗に入ったという小凡も姿を現すかもしれないというので、渝都の城主となった曽書書や小環もやってくる。
 
 小環の前に姿を見せ、鬼厲という名前を占わせ、また姿を消す小凡。
 
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 正邪入り乱れる地となった沼地では、玉陽子が正派の一行を闇討ちしようと企む。玉陽子一味と対峙する林惊羽や雪琪たちの前に、毒公子秦無炎、妙公子金瓶児、そして血公子鬼厲が姿を見せる・・・というところで、今週分お終い。
 
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 鬼厲となった小凡が、それまでの小凡とどこが違うのかというのが、今一つ見えにくい。碧遥を失って表情に明るさがなくなり天真爛漫な小凡ではもうないというのはよくわかるんだけど、血公子とまで言われるようになった殺気をまとった鬼厲はまだ出てこない。玉陽子に手下の生首を投げつけたのが、勢ぞろいした魔教三公子のうち誰か・・・というのが、次への楽しみ。
 
 やっぱり人の不幸を待ってる感じだなあ(苦笑)