江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

陳情令 その5

小説版魔道祖師

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 「陳情令」の原作「魔道祖師」本編部分をネットでざ~っと覗いてみました。
 ページをめくって、話の流れと目に付いたドラマとの違いを見たというくらいです。ちゃんと読める中文力は私にはないので、勘違いも読み間違いもたくさん。
 まあ、個人的な印象です。


 まず、原作には三通りあると言っていいと思います。まず原作者自身がいう旧版と加筆修正した新版。この二つには、削除を命じられた部分があってその削除以前の「無削減版」というのがありますが、現在ネットでは見られない・・・はずですw

 今回、私が見たのは新版なので、これを元ネタにしています。旧版も物語の流れに違いはないような気がします。

 

 ドラマとの大きな違いは何と言っても主人公の魏無羨と藍忘機の同性恋ストーリが話の大きな部分を占めていることです。それをカットして、二人の関係を果てしなく恋愛ドラマに見えるけど、堅い友情のドラマとして作劇しています。で、削られた分を補うためかいくつかのエピソードが膨らまされたり、新たに入れられたりしています。

 楽しい「学校生活」エピソードはほとんどない。魏無羨の師姐江厭璃と金子軒の縁談に絡む話は淡々とされて、最初に江澄と三人で雲深不知処に向かうあたりのもめごととか料理持っていく話なんかはまるでありません。だいたい師姐は雲深不知処に来てません。それは温情も同じで、彼女は温寧の姉で医者として登場しますが、出番はずっと少ないです。温家の話も同じで、出てくるのはほぼ温晁たちだけです。

 雲深不知処の禁地で藍翼と出会う話はまるっきりドラマのオリジナルです。ここで藍忘機が抹額を解いて、魏無羨の手に結ぶ話が必要だったんでしょうね。
 原作にはある魏無羨が藍忘機の抹額を取ってしまう話がないので、二人をつなぐアイテムとしての抹額をここで見せたのかなと思います。抹額は運命の人以外には触らせないものなんですね。

 

 事件の進行はドラマも大差ないので省略しますが、節目節目で魏藍二人の関係が深まっていくエピソードが入ってます。

 

 そして、とにかく魏無羨が鈍いw

 藍湛は16年前部分ですでに心を決めていて「連れて帰って閉じ込めたい」とか言い出してます。ところが魏嬰はその前に目隠しして狩りに参加していた自分にキスをしてきた相手が藍湛だと気づいてません。

 16年経って、大梵山で再会した時にはドラマと違って別人の姿になってるのに、莫玄羽ではなく魏無羨だとすぐ見抜いて、その場で「お前が言ったことだ」と雲深不知処に連れて行ってます。江澄に蓮花塢へ連行されないために「行くなら含光君がいい」と無茶ぶりしたつもりが言質を取られたということでしょうか?これはこの16年前の言葉につながっていると思うのですが、そういう部分が弱くなってるのはやむを得ないかもしれません。

 魏嬰は何度か自分が藍湛を愛してるんではないかと思うのですが、なかなかそれを肯定できず、悶々としてます。

 魏嬰が派手な告白をして、二人が結ばれるのはずいぶん後になってからです。その後の話は番外編で・・・ということでしょうか。

 

 削除前にはかなり激しいというか生々しい場面の詳細な描写もあったのですが、今すべて見られなくなってます。ま、18禁ということですね。

 それでも、話の組み立てそのものが全く変わってしまってた「鎮魂」に比べりゃ、大した改編ではないよな~と思ってしまいます。

 原作を知っていれば、上手にドラマのエピソードの間に脳内でカットされたエピソードを再生できるというシステムですかw

 

 現在見られない、原作の削除部分は 新版では【生命的大河蟹】、旧版では 【生命的大和諧】と示されているので、そこも脳内で補充可能。しかし、こういうの書くのはいいんだね。

 

 ドラマを見てて気になってたいくつかも原作で説明がついたところもあります。例えば藍忘機の戒鞭の傷跡、でも胸元の烙印は?とか思いませんでした。ドラマでは説明なかったと思うのですが、原作では藍湛は魏嬰が死んだと聞かされて、乱葬崗に行き、阿苑を見つける。その時に生まれて初めて酒を飲んで酔い、魏嬰が温家にされたのと同じことを自分にした・・・と。

 こういう話が蓮花塢での温寧による金丹の秘密暴露以来連発するのが興味深かったです。

 

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 魏無羨が藍忘機も自分を愛していると知るのは、澤蕪君が「お前たち、同じ部屋に泊まってないのか?ずっと一緒にいて何も知らないのか?」とこれまで弟が払ってきた犠牲を告げるところですが、これを観音廟にいた一同が聞いているし、年長組はみんなすでに知ってる様子。知らぬは本人ばかりなりで、ほんと魏嬰君何やってたw

 やっぱり恋愛関係をリードしていくのはいろいろ藍湛の方で、魏嬰は鈍いというか思い切りが悪いというかw

 最後に結ばれてよかったね~ということでした。