江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

2020年版鹿鼎記 その2

11~20集

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 建寧公主の雲南輿入れ道中まで来ました。

 やっぱり速い。これは45集、黄暁版は50集ですが、同じ場面まででもう7,8集の差がついています。

 この分でいくと通吃島あたりのドタバタをえんえんとやるんではなかろうかという不安に駆られてしまっています。

 大枠でのドラマの展開は、ほぼ原作通りに進んでいってるんですが、やはりアクセントの付け方がかなり特徴的。というか、普通に言う「山場」が相当に低い山じゃないかと・・・

 五台山での行痴上人救出前後の話とかは結構クライマックスだと思うんですが、出てくる人間の数も少なければ、かける時間も短くて「え?これだけ?」と思うほどにあっさり。その後の父子対面とかは短いとは思わなかったので、予算の関係かとも思うのですが・・・

 ヒロインズは、建寧公主、沐剣屏、方怡に続いて、双児、蘇荃、曽柔、阿珂と登場して、7人の妻勢ぞろい。

 

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 建寧公主の唐艺昕以外に、顔見知りの俳優はいないようです。最近のドラマにしては、瓜子臉のかわいい系の人が少ない気がしますが、そちら方面とは違う系統の俳優をそろえていたようです。でも、なんだか似たような表情の人が多くないですかね?阿珂って、一番美形なはずなんですが、ちっとも際立ってないし・・・双児もなんか地味なんですよね~同じ型からくりぬいたとか言ってる口の悪い評価も出てますが、無理ないかと思います。

 彼女たちに限らず、康親王とか多隆とかの男性陣も同じような年ごろの俳優が多く配役されていて、こちらもなかなか記憶に残らなくて困惑してます。

 

 韋小宝が太后が偽物と知って、康煕と共に救出に向かうあたりの方が、五台山より時間かけてたような気がしないでもない。韋小宝が彼女は悪くないと建寧の助命を願うとか、あまり見なかったシーンも出てきたし、やはり建寧公主にかかわる場面が増えています。

 神龍島にも行って白龍使にもなったし、韋子爵にもなったし、韋小宝得意の絶頂の時期です。

 これから雲南ですが、輿入れ道中の華麗さは黄暁明版には比べるべくもない感じ。

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 とにかく、なんかこう全編通してバタバタしてはいるんだけど、平均化されてしまってる感じであまり山場がなくて平板な感じを受けるのが哀しい。

 で、そのバタバタに「仕組んでます、ここで笑ってもらうようにしかけてますよ~」というメッセージが見えすぎるんですよねぇ。例えばこの官帽、何かというとそれがコミカルが場面を作ってるんですが、房が固定されてないのは韋小宝のだけなんです。小道具で小細工してるような感じがして、あまり笑えないです。

 

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 そんなことよりやっぱり引っかかってるのは、少年時代をほとんど抜きにして話をすすめたために、康煕と小宝の関係が熟してないこと。康煕が一方的に小宝に好意を持ってるようにしか見えないんですよ。
建寧と韋小宝の関係がだんだん熟してきてる描写の方がしっかりされてるかもしれない。

 金庸作品のドラマ化には、前の作品と比べて評価されるというのは付き物。これはこれで見ていかないと行けないよな~と思いながら、つい比べずにはいられない。

 建寧公主というのは、ほぼどの作品でも一番目立つ俳優がキャスティングされてきたし、そうあるべきだと思うのですが、今回はちょっと格差が出来すぎてるんじゃないでしょうか?

 これからの双児の活躍次第ではあるんですが・・・あまり期待できない感じですかね?これからは雲南なので、やっぱり建寧公主メインでドラマが進むでしょうね。

 ま、仕方ないですな💦