你好,李焕英
今年の春節映画として登場したこの映画、相声の芸人でコントやバラエティで活躍している賈玲が初監督作にして「唐人街探案3」の売り上げを抜き去って興行収入トップになったという話題がニュースになっていました。
賈玲というと私には「王牌対王牌」のレギュラーメンバーとしてなじみがあったので、この映画にも興味がありました。でも、賈玲自身の早世した母をモデルに、というより母と彼女自身をモデルにした映画ということでちょっと二の足を踏むところがないわけではなかった。
でも、とにかく見てみないことにはな~と視聴開始。
2001年、突然の交通事故に巻き込まれた賈暁玲と母の李焕英。賈暁玲は無事だったが、李焕英は危篤状態となってしまう。その母の傍らで、これまで何一つ母の自慢できる娘にはなれなかったことを激しく後悔する暁玲。何しろ学校から呼び出しを始終くらい続け、一度くらい母に娘自慢をさせてやりたいと芸術大学への合格証を偽造してしまうようなとんでもない娘。といっても母子の関係が悪いわけではなかった。
その暁玲が突然1981年にタイムスリップして、まだ結婚前の青春真っ盛りの母李焕英と出会うというストーリになります。
「母はずっと中年女性のイメージで、母にも青春時代があったとは思いもしなかった」というような言葉が出てきましたが、そういう感じ方はどこの親子にも共通するものかもしれません。
2001年には中年だった若い母や親戚たちと出会い、意気投合して、81年の青春を謳歌する暁玲。
母が父ではなく、もっと条件のいい男性と結婚していれば・・・と工場長の息子とのデートを取り持とうとしたりもします。
けれど、賈暁玲はこのタイムスリップの真実に気付く。春節映画最大のミステリがあるとか言われる由縁に納得しました。
この映画は、母と娘の交流を、母の臨終のときを舞台に描いています。
最初から泣きながら見た、最後の場面で号泣したというような感想をたくさん見かけますが、私はそういう感じではなく何かほのぼのと温かい思いで見終わることができました。
母と娘というごくごく一般的なテーマだからこそ、心の琴線に触れる人が多かったのは確かだと思うし、私のその一人であることは間違いないです。
加えて、1981年という時代へのノスタルジックな部分も重なって、映画の人気を高めたのもあると思います。
けれど、やっぱり私には賈暁玲が自己肯定感を得ていく過程がこの映画一番の見どころでした。
この映画のラストをどう見たかというような話をしちゃっていいんでしょうか?なんか「唐人街探案3」と同じくらい、ラストは見終わった人同士で話したいな~と思うのであえてこれ以上触れないことにしておきます。
演 員 角 色
贾 玲 贾晓玲
沈 腾 沈光林
张小斐 李焕英
陈 赫 冷 特
刘 佳 李焕英(中年时期)
何 翯 包玉梅
丁嘉丽 包玉梅(中年时期)
包文婧 趙豔華
韓雲雲 王 琴
王 琳 王 琴(中年时期)
許君聰 徐志凱
喬 杉 賈文田
賈文田 賈文田(中年时期)
導 演 贾玲
編 劇 贾玲、孙集斌、王宇、刘宏禄、卜钰、郭宇鹏