贅婿番外編 吉興高照
「贅婿」の番外編。
なんか「贅婿」自体に「慶余年」の番外編みたいなところを感じるので、これはまたその番外編という遠い親戚みたいな気がします。
もっとも、原作の「慶余年」と「贅婿」は作者も全く違うし、縁もゆかりもないわけですから、これはあくまでもドラマのみでことです。
この番外編の主人公は劉冠麟演じる蘇文興。寧毅や蘇檀儿など「贅婿」の主要メンバーは顔を出しませんが、同じ背景での話が進みます。
物語は「贅婿」の大結局で寧毅たちが江寧から武都へと拠点を移した後、江寧での商売を任された蘇文興の姿から始まります。蘇家の掌印を自分のものにしようと父親と共にさんざんたくらんだ挙句に寧毅や檀儿が蘇家の采配を振るうことを受け入れ、江寧での商売を任されています。自分ではうまく仕切ってるつもりだった蘇文興ですが、実は商売は他のメンバーがうまく回していて、彼自身は周囲からは店の「吉祥物」だとしか思われていないことを知ってしまう。
そこで、彼は自分の力を見せようと江寧を出て富源城で自立を図る。ところがやることなすことうまくいかず、茫然。そんな彼が出会ったのが昔ともに学んだ高甜。彼女は傾いた家を支えるために金持ちの息子王公子との結婚を父親に強いられている。それを嫌う彼女も自分の力で家を助けるための金を稼いで無理強いされた結婚から逃れようとしている。
この蘇文興と高甜が協力して、商売を成功させるという話と、二人が結ばれるまでの話がメインになります。
女性だからとその力を認められることがなく、ただ結婚するしか家を助けるすべはないと追い込まれている高甜が蘇文興の店のために次々とアイデアを出し、彼の商売を成功させると同時に自分自身の価値に誇りを持つようになる。
江寧の店ではただのお飾りでしかなかった蘇文興も高甜と共に商売にはげみ、彼女を望まない結婚から救ったことで、自己肯定感を持つことができた。
コメディタッチの展開でもありますが、自己肯定感を持つことの重要性を訴えるメッセージ性も高い。
「贅婿」に登場して寧毅にコテンパンにやられた烏啓豪なども出てきました。今回はそう大きな役でもないですが、どうやら「第二季」に向けての布石のようです。ということは「贅婿2」が楽しみですが、「慶余年2」とどっちが先?とか気になります。
今回、新しいメンバーというのは高甜を演じるのは張一山の「鹿鼎記」で方怡を演じた王祉萱、高甜が無理強いされた結婚相手「王公子」が最近よく見かける韓承羽くらい。この二人は、第二季が出たら続いて登場するんでしょうかね~?
寧毅もちらりと後ろ姿が見えたような見えなかったような感じで登場していますが、
「贅婿」で人気だった耿护院も出てるというのは一瞬過ぎてさすがにわからなかった。
こういうあおり方してるということは、第二季は間違いなくあるんだとなんとなく安心してますが、大丈夫でしょうね。いや、その前に「慶余年2」、よろしく!
演 員 角色
刘冠麟 飾 苏文兴
王祉萱 飾 高甜
岳 旸 飾 苏仲堪
韩承羽 飾 王公子
戴向宇 飾 乌启豪
海 波 飾 蘇愈
陈冠英 飾 阿大
张紫淋 飾 小紅
蔡 纲 飾 高得
胡丹丹 飾 聂云竹
曹曦月 飾 元锦儿
张净桐 飾 杨妈妈
姚一奇 飾 冯 源
马小茜 飾 劉紅梅
沈 浩 飾 席君煜
職員
制作人 宋佳、高远、王雨潮
監 制 刘闻洋
導 演 赵启辰
編 劇 杨雨晨、郑卓群、刘闻洋、陈金鹏