32~44集(大結局)
どこまでやるんかな~とドキドキしつつ、見終わりました。
陳維礼の死後、彼の復讐を誓った許一城が彼の死の原因となった清朝の皇帝たちの眠る東陵を盗掘しようとする陰謀と戦うことになります。
彼には海蘭珠や少年たちがずっと味方していましたが、ここへきて中国の文化財を守ろうという彼の強い信念に五脈の人々や軍閥、警官たちまでが力を貸して最後の対決へと進んでいきます。
このドラマは架空歴史ではなくて、実際の歴史の上に作られているというのをすっかり忘れて見ていましたが、突然張作霖爆殺事件が出てきて現実に引き戻されました。ということは曽舜暉が演じていた六爺というのは張学良?あんなに颯爽とした張学良見たの始めたかもしれない。
もっとももうドラマには登場してきませんでしたが・・・
いよいよ戦争に突き進んでいこうという時代、その中で中国の文化財を日本軍の手に渡すまいとする許一城は大きな罠を仕掛けます。
偽の康煕廟に一味を誘い込み、もろともに生き埋めにしようとする彼の計略は成功します。しかし、この辺の展開がちょっとな~と思わないでもない。何がなんでも彼にくっついていくという海蘭珠の気持ちはわかるけど、人質候補にしかならない。
これで共に死ぬのを待つだけという場面から、「あ、風が来る」と壁を壊して、地下の構造物が崩壊。その中で許一城一人を「あなたは生きて」と穴に落とす海蘭珠。いや自分を犠牲にして恋人を助けようとするよい場面なんでしょうけど、一緒に穴に落ちればよかったんじゃない?と突っ込まざるを得なくて・・・しんどい。
この今回視聴分には老朝奉こと王宇恒も、その子を妊娠して姿を消した沈玉熙も出てきません。後のドラマで許愿のところにやってくる木戸加奈の祖父は登場していますが、彼も後半には姿を見せていません。
友人の死、恋人の死を経て、一人生き残った感じのある許一城です。彼は東陵に盗掘者たちを誘い込むと決めたときから死を覚悟していた。それが海蘭珠だけを死なせてしまった・・・
どうもこの後、許一城は陰キャラ化するようです。これまで少年たちを兄貴分としてリードし、友人たちの中心で太陽のように輝いていた陽キャラの許一城が消滅。例の仏頭を守るために日本軍の手先になるという計略を誰にも説明することなく、その結果自分が銃殺されることも想定のうちで、黙々と死んでいっただろうな~と妄想。
しかし、そのためにさんざん苦労した子孫はほんとに気の毒です。後の劉一鳴、薬来、黄克武があれほど許愿を警戒したのは許一城の思惑を知らなかったからだろうとかも妄想。
全部で4作ある原作のうちこれで3作がドラマ化されたわけですが、残りの作品はまた許愿が登場するようです。今回は生き残った許一城ですが、その後の話は古董局中局の後に番外編的に出た20分ばかりの「古董局中局之佛头起源」で終わりなんでしょうかね?それだと何か説明不足のような気がしないでもない。
初めの2作に出てきた人物につながるキャラもたくさん出てきています。彼らがどういうピースにはまっていくのかも楽しみです。
なかなか豪華のゲスト陣ですが、このドラマ通じて一番興味深かったのは、田雨演じる劉親王です。民国が成立して、もう20年にもなろうというのに清朝時代のまま生きている。でも、すでに彼らには金も権威も何も残っていないというのは彼自身も周囲の「家臣」たちもよくわかっている。なのに「清朝ごっこ」を続ける彼らの心情は哀れでもあり、滑稽でもあり、しかしただの道化役ではない。なかなかよいキャラでした。こういう人たちを抱えて時代は動いていくんですね。
ということで、第4期待つことになりました。
演 員 角色
屈楚萧 飾 许一城
陈钰琪 飾 海兰珠
李九霄 飾 付贵
王珮寒 飾 顾芷茹
边天扬 飾 药来
代文雯 飾 沈玉熙
苗 驰 飾 王宇恒
胡 明 飾 陈瞎子
李建义 飾 沈默
周明汕 飾 堺大辅
吴晓亮 飾 王绍义
边 程 飾 刘一鸣
郑斯仁 飾 陈维礼
彭义程 飾 姊小路永德
黑 子 飾 黄定坤
陆 玲 飾 刘十三姑
萧 兵 飾 木户有三
庞皓文 飾 黄克武
田 雨 飾 隆亲王
李诚儒 飾 驼爷
张 铎 飾 药慎行
梁冠华 飾 裴翰林
海一天 飾 吴靖文
景岗山 飾 老朝奉
曾舜晞 飾 六爷
胡冰卿 飾 大格格
张雅钦 飾 厉曼婷
職員
出品人 王中军、王中磊、梁静、赵云
制作人 朱文玖、李尔云、黄星、吉婕、郑思远
原 著 马伯庸
導 演 韩青
编 剧 韩青、秋风清、武雨泽、李科峰、廖宇嘉
芸術指導 管虎
美術設計 徐鹏
動作指導 傅小杰
造型設計 李璇
服装設計 陈学兵