19~24集
今週更新分で一気にストーリ暗転。話も大きく動きました。
微博で炎上したという話が聞こえてきています。無理ない話かと・・・
以下、そのことも含めての感想文です。ストーリに触れてますので、立ち入りご用心でお願いします。
ざっと言うと今回視聴分では、六分半堂の雷損が蘇夢枕の刀で死ぬ。六分半堂の上部組織、有橋集団を仕切る黒幕蔡相は六分半堂は役に立つ組織であるとその存続を命じる。そのために残された雷純は黒化、新しい総堂主となる。蘇夢枕と雷純の決別、雷純の変容を横で見ているしかない狄飛驚、雷純を守ると金風細雨楼を去って彼女に同行する白愁飛、宰相の蔡京にスカウトされている王小石も少しは人を疑うことを覚え、それでも義兄弟のつながりを信じている。
問題はこの雷純黒化の展開。温瑞安作品の暗黒面が出たかと思いましたが、どうも原作とは違う展開だったようで、原作ファンからはブーイングが起こっているとか・・・
それはさておき・・・非難の的になってるのは雷純が二度も性的暴行され、結果黒化するという部分。
これね~「嫣語賦」の妹黒化の時にも言ったんですが、もう一度言っちゃいます。女性が道を踏み外す、人格一変させるというきっかけをレイプ被害にしか設定できないというのは発想が貧困なんではないですか?二回もそんなシーンを異様に懇切丁寧に描いているのはなんでですかね?
こんなひどい目に二回もあったんだから、雷純かわいそうだよね、黒化しても仕方ないよね、という風に視聴者を誘導したいという意図が見え見えな感じで、つらい。
性的な犯罪が女性にとってどれだけ大きな苦しみを与えるのかを訴えているようで、それを簡単に脚本にねじこんこんでくる感覚が、なんかへんじゃないですか?
もちろん性犯罪者を肯定しているわけではない。現時点で正体不明な最初の犯人もいずれふさわしい末路を迎えるはず・・・レイプ犯その2なんか雷純闇落ちさせ、ついでに狄飛驚屈服させるために殺されるだけに登場しましたが、なんなんですかね?体型差別?
やっぱりどっちの方向から見ても、この展開不愉快なんです。
男性が黒化する場面なら、どうするんですかね?
ま、とりあえず深呼吸してと・・・
六分半堂の総堂主の娘として大切にされてきた雷純、蘇夢枕との関係は立場の違いからの困難はあるとは言っても相思相愛、これまでの幸せな人生が一挙に崩れ去ってしまう。六部半堂の冷酷な新総堂主として江湖に乗り出す。
彼女がともあれ存在感を見せる中で、今回視聴分では女主1のはずの温柔の影が薄い。というかほとんど空気?
彼女の活躍する場はこれからなんでしょうかね?彼女の扱いもあんまりじゃないかと思うのです。
王小石は蔡京一派に、白愁飛は雷純にとそれぞれ利用されています。蔡京にとって邪魔な諸葛神侯を同門の師甥である王小石に殺させようといろいろ吹き込んでますが彼もたやすくそれにひっかかるほど単純ではなくなっています。
これから四大名捕につながる話が展開するのでしょうか?
話は全体に重苦しくなってますが、武打シーンだけは悪くなかったのが救いです。
なんか視聴意欲がだださがってます。女性の描き方が秀逸な「夢華録」と並行して見ているせいで、余計に見るのがしんどくなっているとも思います。
せっかくの武侠ドラマなのに、なんか、残念・・・