江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

夢華録 その2

9~14集

 

 先週配信分。公表されていた配信予定だと7月2日に最後の2集残して7日まで待たされる予定だったのが、今日になって7月3日に大結局まで配信するという情報ゲット。なんの七夕?と思っていたので、この予定変更は大歓迎。

 

 内容的にはかなりきつい内容だし、決して明るい設定でもない、話もいくつかのストーリが並行して進んでいる感じで伏線はられてるし、見るのにしんどい要素はいっぱい。なのに、なぜか次が気になって、見るのが止められないのはよい作品の証拠ということでいい?

 

 今回視聴分では趙盼儿と欧陽旭の泥沼関係、一度は東京汴梁を去ろうとしたものの顧千帆に煽られて翻意、3人で茶館を始めるまで。

 

 しかし、この欧陽旭、権力者の父娘に目を付けられてしまった悲劇の秀才なのか、相当に腹黒い秀才なのか?ドラマの展開と共にどんどんイメージが変わっていく感じで、目が離せない。
 
 顧千帆は銭塘での事件を解決した手柄で、昇進。

 せっかく探花になり、高官の婿にも決まって前途洋々だった欧陽旭は趙盼儿を裏切ったことで自ら前途をくじき汴梁を去ることになる。でも、捲土重来する気まんまん。

 

 顧千帆と父親蕭欽言の関係だけでなく、顧一族との間にもいろいろありそうで、なぜ顧千帆が皇城司にいるのかあたりも単純ではなさそうです。

 

 欧陽旭を追いつめたものの、またしても差別的な扱いを受け、都を追われた趙盼儿たち三人。そんなに簡単にあきらめていいのかと顧千帆に迫られて、私たちは負けない!と再起を誓います。

 その彼女たちが始めたのが茶館、要するに趙盼儿の経営の才、孫三娘の菓子作りに宋引章の琵琶の腕前を生かして、店を繁盛させて見せるという計画。この茶館の経営に関係するあたりの展開は、「那年花開月正圓」を思い起こします。商品にブランド価値をつけて差別化するとかとっても現代的な気もするw

 宋引章は自分の琵琶の腕を生かせる道を求め、楽坊の琵琶教頭に採用される。

 

 顧千帆を意識し始めている趙盼儿、ずっと彼女を見守って支援している顧千帆、という甘やかな話も展開しています。その一方で、最初に顧千帆が命を受けて探していた「夜宴図」が趙盼儿から欧陽旭・・・と転々としているけれど、この絵には人殺しも辞さないような秘密が隠されているようです。

 遼と宋、西夏という当時の国際関係も背景にあって、ドラマに緊張感をもたらしています。

 そういう話が好みなので、顧千帆周辺での展開もおもしろいです。

 

 ドラマに厚みを与えているのはそういう大きい話だけでなく、彼らを取り巻く「生活感」でしょうか?お金の問題もおろそかにされていない。

 

 言ってしまえば、新しいキャラもたくさん登場、ストーリはどんどん込み入ってきていますし、人間関係も込み入ってきています。でも、次々苦難に襲われていても三人の姿にねばついたところはなく、とっても前向きなのがよい感じです。

 

 新しく登場した皇帝に保剣鋒、「将夜2」でも皇帝やってましたっけ。楽坊で宋引章に付きまとってる沈如琢に「説英雄誰是英雄」にも出ている孫祖君。と将夜からの転生組二人に、欧陽旭を見限って娘との婚約を破棄した高鵠に「風起隴西」にも「異物志」にも出ていた尹鋳勝。なんか最近この人の顔よく見ますw

 顧千帆を皇城司に送り込んだ世叔斉牧に姚安濂。

 

 男主1の顧千帆も男主2の欧陽旭も、意味は違っても「裏が見えない」ところがありますが、沈如琢はどうなんでしょうね?宋引章に一目ぼれと言う感じで登場してますが、これまで見てきた役が役なんでどうにもそのまま受け止められない「説英雄誰是英雄」並行視聴中w