13~20集
いや~いっぱいキャラが出てきてしまってもう大変です・・・って、よろこんでます。
胡乱な人物いっぱい、アクションシーンが次々出てくる、人の話は聞かない頑固ものぞろいの武林の面々、そこに放り込まれた若者たち。彼らがまた、一口では言えない運命を背負っている。
もう武侠ドラマの楽しいところをぶちまけたような感じで、見ていて飽きることがありません。
結構つらい展開もあるんですが、なんというか「お約束」?って受け止めてしまうのは、困ったところでしょうかw
とりあえず雪月城に腰を落ち着けた雷無桀と蕭瑟たちですが、そこに次々いろんな人物が登場します。城主の司空長風は、蕭瑟の正体を知っているが本人が望むように蕭瑟として扱っている。その娘の司空千落、唐蓮らは同門の弟子ということになります。
彼らの世界には、雪月城の他に、剣に長けた無双城、毒薬使いの唐門、爆薬使いの雷門などがあって、それぞれに遺恨を持っていたり協力関係にあったりしています。
これに加えて、宮廷の大監たちの一群、手段を選ばない暗殺組織暗河というような組織もあって、武林は賑やか。
かれらと天啓城の皇帝一族とその将軍たちや大監たちが絡み合いながら、ドラマを進めていきます。
その核になるのが六皇子蕭楚河。彼が雪月城にいることを知った皇帝は、二皇子で盲目の白王蕭崇を差し向け、罪は許すから元通りに戻ってこいと言わせますが、あっさり蕭瑟に拒否されます。罪ってなんだ?というのが彼の主張。ま、それはそうです。
亡き琅琊王の人望は厚く、彼を守ってきた司空長風や雷無桀の姉李寒衣らが六皇子を支持しています。
自分を蕭瑟であると言い切る彼自身も、大金を手に入れたら兵を集めるとか言ってたので、どこまで権力の座と縁を切る気なのかちょっと不明ではあります。
皇帝の後継を目指すもう一人七皇子赤王蕭羽は、暗河と密かに手を組み、蕭楚河を排除しようとします。
彼のこの動きに、雷門と唐門の因縁の対立、李寒衣と望城山の剣仙趙玉真の長い長い恋愛の結末、剣にまつわる話といかにも武侠ドラマだな~というエピソードが展開。武侠迷視聴者は満足。
蕭瑟は武功を奪われてはいますが、非凡な内力は以前として体内にある。そこで、彼が仲間を助けるために内力を発揮したり、禁じられている武功を発揮したりという話が出てきます。「有翡」で王一博が演じた謝允も同じような設定でしたね。
とにかくしてはいけないことをしてしまったら、命が危うくなるのは当然です。
再び父皇帝の使者として、今度は叔父蘭月候がやってきたときには、唐門と雷門の争いに巻き込まれて倒れた蕭瑟は意識がない。その間に、彼が六皇子蕭楚河であることが雷無桀たちにも知られてしまう。
この身バレシーン、「蕭瑟って、実はあの六皇子蕭楚河なんだって~~」とうれしそうに騒ぐ雷無桀の反応が楽しい、彼にしても途中で現れた無心にしても「朋友の蕭瑟」が一番だというところが好ましい。
これからのドラマ展開の中で、無心がどういう位置を占めていくのかが今一つよめないんですが、もっと無口でストイックなキャラかと思ってたら、結構よくしゃべる。
それは蕭瑟も同じで、真面目な顔をしつつ、雷無桀たちを煙に巻いたり、からかったりとコミュニケーション能力は決して低くない。というかむしろ、自分の思う方向に持っている高いスキルをもってるかもしれない。
雷無桀はひたすらに真っ正直で素直、そして救いがたい方向音痴。でも、蕭瑟や無心は無表情でまじめな顔して、冗談も言えば、ウソもつく。
ここまでの話で、かなりのキャラが戦いに敗れたり、暗殺されたりして退場していきました。その中で主役陣もそれぞれにつらい経験をかさねています。それでも、どこまでも前向きに生きていこうとするのも好ましいです。
とりあえずは命はとりとめたものの、このままでは死を待つだけという「周子舒」状態の蕭瑟は彼を直すことのできる仙人がいるらしいという蓬莱島に向けて、旅立つ。同行するのは雷無桀と唐蓮の二人。
蓬莱というと中国古装劇では日本の異名であることが多いのですが、さて今回はどうでしょう?