1~22集(全)
人参の精で千年の時を経て人間の世界に現れた葉兮と桐華谷の谷主で自他ともに認める神医白岳との入れ替わり立ち替わり復活する恋物語というところでしょうか?
どうもこの「武林有侠気」というドラマタイトル、原作(読んでませんが)準拠の「武林有驕気」の方が内容にマッチしていたように思えてなりません。私には「驕気」は感じとれても、「侠気」の方が今一つだったのです。
女主が死んでは記憶を失って生き返ってくる、またつまらない男に引っかかっては殺される、それを男主が苦々しい顔で見守っているという話が繰り返されて、ここはどこ?状態で視聴に弾みがつくまでに5集くらいかかりました。
要はすれ違いが続く二人の苦難の恋を描いた話です。
ラブコメ的な片頭の雰囲気に対して、中身はさほどコミカルな感じはなく、むしろ重苦しい場面も少なくなかったと思います。
もっともシチュエーション的にそれだけのことにどれだけ大軍繰り出すんだ?とかたかが壁をぶち抜くだけにどれだけ大げさな振りをつけてるんだ?とか吹き出してしまう場面は少なくなかった。まじでやってるのかもしれないけどw
もう一つおもしろいのは配役でしょうか?
きれいな男はきれいなほどろくでもない人物に決まってるとかいう科白が出てくるように、このドラマの主だったところはみなさん絶世の美男美女なんだそうですが・・・それはお笑いネタじゃないですよねw
とにかく主役クラスはみんな若い演員です。
白岳の李弘毅、私的には「我叫劉金鳳」「少年歌行」についで、無表情だけど実は・・・というキャラを演じています。もはや持ちネタと言う感じもします。まあ、「少年歌行」の萧瑟のような食えないキャラではなく、本音を言わない、言えないだけのうぶなキャラでしょうか?
葉兮の黄日莹は、「侠探簡不知」なんかで見てるんですが、ごめん、覚えてなかった。今回はずいぶんアクションシーンも多くて、がんばってる姿を見せてもらいました。
ただこの女主、死んで土に埋められると何年かして生き返るのですが、そのたびに記憶をなくす。そして、出会った男にうまいこと操られては「妖女」と武林全体から追われたりしたあげくに、自分を愛していたはずの男によって殺されてしまいます。
少しは相手をしっかり見ろよ・・・と最初から彼女を愛して見守ってきた男主ははらはらとしながら彼女をフォローしています。けなげなまでのつくしぶりですが、男主が自分こそ君を愛してるとなかなか告白できなかったのには、桐華谷の谷主だからこその理由があるのですが・・・
その悪い男たちが、まず武林の覇者を目指した唐門の小主唐楊と女好きの太子蒼楠。唐楊は唐門の十長老の唐桓に仕組まれて葉兮の手で殺されます。太子は、虐待していた庶子の蒼岐によって殺されます。どちらも葉兮の復讐が理由です。
ところが、今度は葉兮を利用して唐門を皮きりに武林全体を掌中に収めようとする唐桓と太子を殺して摂政王となった蒼岐が葉兮との結婚を望んで動き出します。
この唐桓を演じているのが漆培鑫、蒼岐を演じているのが朱賛錦。言わずと知れた「陳情令」の金凌と金光瑶の中の人たちです。今回、漆培鑫の方が金光瑶が乗り移ったようなキャラで、かわいい顔して悪辣です。
で、周囲から皇帝になることを期待されている蒼岐の方は、葉兮への執拗な恋心を除けばそう悪い奴でもなさげです。もっとも、「陳情令」の記憶があまりにも鮮やかなせいで、最後まで彼の動きが読めなくてハラハラしました。
などと言っている私は、主人公二人のロマンスより、こっちの二人の動きのほうがよほど気になった視聴者でした。
最初がなかなか波に乗れなかった割には5,6集あたりから彼らが登場すると、そっちに気が向いてあっさりと数日でクリアできました。
なお、登場場面が待ち遠しかったキャラは桐華谷の管家の灰叔、白岳の親も同然なキャラですが、要領の悪い白岳と葉兮の間を取り持とうと頑張る姿が楽しかったです。こういう年長キャラがいてくれるので、ドラマにアクセントができてよかったんじゃないでしょうか?
ということで、明日から我慢して溜めていた「顕微鏡下的大明」の一気見始めます!
演 員 角色
李宏毅 飾 白岳
黄日莹 飾 叶兮
朱赞锦 飾 苍岐
张欣颜 飾 林潇潇
李星辰 飾 楚曜
王新乔 飾 苍楠
江 鹏 飾 唐杨
孙 皓 飾 灰叔
漆培鑫 飾 唐桓
出品人 谢颖、吴倩、王颖
制作人 粥帅傅、王颖
监 制 谢颖
原 著 白泽
导 演 祝东宁
编 剧 谢南雪
美术设计 华丕焓
动作指导 刘松峰
造型设计 杨洁
服装设计 吴海鸥
视觉特效 猛子