江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

他是誰 その2

3~10集

 このドラマ全24集ですから、あっという間に終わってしまう。はやく見終わってしまうのはもったいないな~と思う片方で、この展開でいつまでも引っ張られたらこちらの神経がもたないからさっさと次を見せてくれ~というややこしいことになっています。

 キャラ紹介を兼ねて、今までの展開も少し。何しろいくつもの事件、何人もの怪しげなキャラが跋扈するドラマで、ここまで見ても、まだ寧江市で起こってる事件の全体像もドラマの全体像も全く見えてこないのです。なので、多少ストーリに触れても構わないはず…と勝手に決めて、いつもより少し詳しめです。
 何しろずっとブログに書くネタがなかったのでなんか言いたい、言わせて~というエネルギーがありあまってしまって💦
 余計なお世話と思う方は画像以下スルーしてくださいませ。

 

 

 とにかく10集まで。衛国平は同僚陳山河が殉職した1988年の連続殺人犯を追い続けながら、次々起こる事件に駆け回っています。寧江市で起こったバラバラ殺人事件はなりを潜めていた連続殺人犯が8年後の今、また犯行を起こしたのではないかと考える衛国平は現在の犯行と8年前の事件を結ぶ手掛かりを追う。
 ところが、この事件も次に起きた事件も容疑者はあがるがすっきりと解決に至らない。まして、8年前の事件とのつながりがあるのかないのか?

 こうしてなんか宙ぶらりんのまま、衛国平は捜査を続けています。

 ここまでくると彼の周囲の警察関係者だけでなく、家族や子どもの頃のつながり、過去の事件で捕らえた犯人とかが次々登場してきます。

 同じ張譯が演じる警察官と言っても、「狂飆」の安欣とこちらの衛国平とは全く違うキャラです。ぼ~っと「陳情令」を見ながらふと思ったのは、安欣は「聶懐桑」で衛国平は「江澄」それも16年後かな~?とそれくらい違うキャラです。
 共通するのは正義を求めるところでしょうが、衛国平には個人的にも強い復讐心がある。

 そんな衛国平を巡るのがキャラの濃いおじさんたち。

 衛国平にきつく当たるが、きついのは口だけで内心は師弟が心配でならないという公安局の局長顧衛東を演じるのが丁勇岱。言わずと知れた「琅琊榜」の梁帝です。

 その娘で尋問のプロ顧開言が許芳銥です。ずいぶん感じが違って見えましたが「那年花開月正圓」で周莹の侍女春杏を演じてました。

 

 三隊を率いる衛国平に対して、四隊を率いるのが宋哲です。顧局長からは「衛国平は自分に自信を持ちすぎ、お前は自信がなさすぎ」と評されています。上司の指示に忠実に従う彼はある意味ライバルキャラなわけですが、本来衛国平が発見した手掛かりとかも自分の手柄にされてしまうようなことに戸惑いも感じています。宋哲を演じる斉奎は日本では「開封府伝奇」の張徳林で知られてますかね?

 三隊に所属する刑事たちの一人、衛国平には先輩になる二哥こと劉順奎は戦争ものドラマでよく顔を見る范雷です。二哥は時として暴走しがちな衛国平をフォローし、上司たちとのクッションの役を果たしています。

 

 単に黒社会のボスと見ていた聶宝華と衛国平の間には子どものころ共に育ったというつながりがあり、衛国平から絶縁を言い渡されています。しかし、彼の妹聶小雨は8年前の事件で衛国平に助けられたこともあって、彼の方からつながりを断つつもりはなさそうです。これが趙陽ですが、個人的にはずっと「少年包青天3」の公孫策なんですが、「沈黙的真相」とかで日本でも顔が見られるようになってうれしい。

 聶小雨は登場時点では、衛国平にまとわりつくウザキャラかと思いましたが、なんというかもっとちゃんとした女主でした。黒社会のボスの妹で、刑事を愛してるとか、これからややこしいことになるの確実ですな~中の人は陳雨鍶、ドラマ版の「唐人街探案」で安琪を演じてました。

 

 それに衛国平の妹の住む部屋の真向かいに引っ越してきた王徳発、彼は自分を逮捕した衛国平に深い恨みを持っていて嫌がらせの目的でやってきたようです。この王徳発を「贅婿」蘇文興の劉冠麟が思い切り気持ち悪いキャラバージョンで演じています。何やらしてもうまい俳優さんです。

 もう一人、新たに登場した不気味キャラ「趙公子」と呼ばれている趙世杰が愈灝明@杜明礼@那年花開月正圓。センターわけのヘアスタイルからして不気味。金持ちのチンピラにしか見えない彼は何か聶宝華の弱みを握っているような・・・でも彼自身もまた弱みを食堂の老板蒋広善に握られている。いろんなドラマでこじれた性格のキャラをたくさん演じてますが、今回もまたと期待?

 

 だいたいこのドラマ、おぞましい事件続きの上に、不気味でむかつく犯罪者が多くて、一気見するとどっと疲れるのですが、ここまでで一番むかついたのが薛家健という容疑者。殺人事件の容疑者として逮捕された彼は、証拠がないと主張、アリバイとして出して来たのがレイプの犯行。その時には女性を襲っていた、でも告発する女はいるわけないから俺は無罪放免とうそぶきます。ちょっと記憶にないほどのいやらしいキャラを演じるのが曲哲明、「擇天記」でやっぱりむかつくキャラ天海牙児をやってましたね~これほどむかつくのはうまい俳優からでしょう💦

 

どうもこの後、趙世杰や王徳発らがさらにむかつくキャラとして話の中心に出てきそうで・・・衛国平気の毒とか思いつつ、視聴継続です。