江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

蓮花楼 その3

19~28集

 

 当初の予定より配信スピードが上がったようで、26集で一区切りのつもりが28集まで見てしまいました。

 今回の視聴分、なんというか「あ!おまえだったのか~」に、「やっぱり、おまえだったのか~」が連発、最後に「とうとうきたか~」となって、これからの大騒動が期待、いや心配な10集分でした。

 

 10年間、隠しきってきた「李蓮花」の正体が雪崩をうったように次々とバレていきます。そりゃ四顧門やその周辺に姿を見せれば、そうなりますよね~何しろ、「梅長蘇」レベルではなく、ドラマ版「魏無羨」レベル、しかも他人の体を得たわけでもないんですからw

 

 喬婉娩に続いて、やっと彼女との結婚と復活させた四顧門の掌門の地位を手に入れた肖紫衿も李蓮花が李相夷だと気が付き、思いっきりいじけて噛みついてます。李蓮花自身はもう彼女にも四顧門にも未練はないから、お前に任せたというのですが、そんなこと信じられないといじけて、江湖に李相夷の悪口を言いふらすというネットいじめ的な行動にでます。
 肖紫衿、中の人が黄宥明だし、ラスボス候補にも考えていたんですけど、これじゃありえないな~と。あまりにもやることがせこい。これじゃ、とても武林制覇とかできない・・・
 となると、ラスボス候補はアレしかないと思う視聴者迷子。あたってると思うんだけど、お口チャックw

 

 笛飛声はやっぱり角麗譙に裏切られていました。彼女は実は滅亡した南胤国人で、黒衣の人物の命で、笛飛声の殺害を図ります。無心槐を体内に入れられ、笛飛声は河に落ちて生死不明。ところが、その前に掌に李蓮花を探せと書いていてために、李蓮花に助けられます。助かったものの記憶をなくした笛飛声は李蓮花におまえの名前が「阿飛」だと言われて、自分の過去を教えてもらう代わりにボディーガードをすることになります。阿飛と聞くと、武侠迷には古龍の「多情剣客無情剣」ですよね~

 

 こうして、李蓮花、方多病、笛飛声のトリオが江湖に登場しました。絶妙のとりあわせです。

 

 彼らは、生前の単孤刀が南胤国滅亡前に四人の豪商が持ち出した秘宝を追っていたことを知り、彼らもその豪商たちが持つ「冰片」を追うことにします。すでに一枚は金満堂の元宝山荘から入手。次は、玉楼春の女宅にあるはすだと彼からの招待に応じることにします。

 ここがまた、女たちを誘拐してきては客の接待をさせているというひどいところ。李蓮花たちはここで起こった怪事件の謎を解くと同時に、女たちを解放します。この女たちの中に、方多病の縁談相手昭翎公主芊芊が混ざっているという力業設定。「私が二か月も帰ってないから、きっと父皇が心配してる」とかいってますが、公主でしょう?とっくに大騒ぎになって、お付きの者たちがひどい目に合ってるはず・・・
 もっともこの昭翎公主、なかなかはきはきしたよいキャラで方多病とはお似合いです。方多病はまだ逃婚する気満々ですけどw

 

 方多病は自分の父単孤刀を殺したのは李相夷ではないかと考え始めたところに、李蓮花が自分に教えたのは揚州慢という李相夷しか知らない力ではないか?それなら李蓮花は?といろいろ怪しみだします。

 そんな彼らは次の冰片を求めて、持ち主の黄泉府の府主が最後に現れたという石寿村へとやってきます。

 

 ここで始まる「地下探検」
 中国のドラマって、世界中で一番地下だの洞窟だの迷宮だの真っ暗なところを舞台にしてるんではないかと思うのですw

 

 それにしても、その白い衣装どこから持ってきた?

 

 李蓮花たち三人は、地下の洞窟で襲ってきた怪人たちと戦い、ようやく外に出るとそこには角麗譙たちが李蓮花を殺そうと待ち構えています。ここで、とうとう李蓮花は方多病を救うために相夷太剣を振るい、身バレ。方多病、大ショックです。李相夷は武芸が全くできなくなったわけではないけど、長続きしないし、体が耐えられないんですね。


 方多病は、疑ってはいたものの信じたくなかった現実に直面、李蓮花に絶縁を宣言して去って行きます。

 このあたりの表情の変化、曽舜暉がうまい。それまでは、明朗闊達で華麗な雰囲気の若者だったのが、とんでもない現実にぶつかり、急激に成長していきます。
 李蓮花の方は、「あ~あ。やっぱりばれちゃった」的なところですが、彼にしてみればできるだけ隠していたいが、絶対無理とはわかっていたことでしょうから、まあ想定内。でも、彼にも鬱屈するところはあるわけです・・・

 李蓮花は、金鴛盟の前に冰片をすべて手に入れ、単孤刀事件の真相を知ろうとしていますが、四顧門は李蓮花を捉えようとするし、方多病はそれを受けて彼を百川院に連行しようとするし、邪魔がいっぱいです。

 

 ここまで見てきて、やっぱり主役三人のコンビネーションが良い。
 10年前の笛飛声との闘いの後、「仲間」たちの本音を知ってすっかり冷めてしまった李相夷が李蓮花として江湖を飄々と生きてる、そのすっかり人生を諦観した姿のすがすがしさ。とはいえ、方多病と出会って以来、次々とかつての知人に出会い、李相夷だと気づかれ、身辺が騒がしくなってきました。余命も短くなり、生きているうちにすべての謎を解きたいというあせりも見えています。

 理想に燃えた若き武芸者の方多病は華やいだ雰囲気をまとい、10年前の李相夷を彷彿とさせるところもあります。師父と慕ってきた偶像が、親しく付き合ってきた年長の友だと明らかになった衝撃をどう消化していくのかが見どころでしょうか?

 自分でも「武痴」だという笛飛声は、強面で剣呑な邪派の盟主という顔も持ちながら、まっすぐで愛すべき人物なんです。記憶を復活させた笛飛声は、金鴛盟へ戻り、まだ記憶が完全に復活していないふりをして、角麗譙たちを油断させ、彼らに復讐しようとしています。こういう手段は李蓮花と一緒にいるうちに身につけたのかも?
 

 前回にも書きましたが、とにかく三人とも可愛いんですよね~

 

 配信も早まったことだし、残りの12集、絶対大波乱が待ち受けてると期待しているところです。