江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

異人之下 その2

5~15集

 

 突然停波になって一か月、また突然に配信が再開になりました。まずはめでたい。ということで視聴再開。

 しかし、配信がストップした前後で何が変わったのかよくわからない、と言ってふたつ並べてじっくり見比べる気にはならない。とりあえず第1集の片頭のクレジットに変わりはなかったような?

 

 で、配信再開分は第5集から。いきなり修慶が登場して、喜んだ。今回の修慶は、なんか温厚な紳士風で娘と息子を大切にし、信義に厚く、周囲への気配りや思いやりもあるというキャラ。この風正豪が人徳ありげな演出で登場すればするほど、なんか裏があるに違いないと確信するのですけど、今回は?💦

 

 前回には「全性」と「哪都通」が異人ワールドを二つに割って対立しているように思っていましたが、そうではなくて天師府を頂点とする武当山、哪都通、天下会なんかがお互いに牽制しつつ、反対勢力と対立しているという構造のようです。

 甲申年に圧倒的な力を持つ八大奇技はそれを奪おうとする異人たちの中に血で血を争う争いを引き起こした。その時に叛乱勢と結託したのが張楚嵐の祖父張懐義で、彼はずっと追われていたので名を張錫林と換え、孫の楚嵐を連れてひっそり生活してきた。祖父の死後、祖父から「炁体源流」を受け継いでいるはずだと楚嵐に目が付けられています。

 

 正直、この辺の組織間の関係とかが今一つ飲み込めていませんが、ドラマ見てるうちにわかってくるはず・・・

 

 そして八奇技の一つ「通天箓」を商品とする天師大会が始まります。
 
 トーナメント戦で戦うこの大会、128人から始まって次々淘汰され、最後に張楚嵐と張霊玉の二人が決勝戦で対決するというところまで話が進みました。

 これと並行して、甲申の年に起こったことが楚嵐に知らされ、祖父が妖人と手を結び、他の名門の子どもたちと共に大乱を引き起こしたことを知らされます。また、馮宝宝の過去が明らかにされました。と言っても、ずっと年を取らず、空腹は覚えるものの特に食べなくても死ぬこともない彼女が、どこから現れ、いつから生きてきたのかとかは謎のまま。彼女は楚嵐の祖父の死に際の頼みを聞いて、ずっと陰から楚嵐を守ってきたということで、楚嵐的には彼女の存在を納得。共に天師大会に臨むことになります。
 
 哪都通を率いる徐翔が死に臨んで、語るのが馮宝宝とのかかわり。
 この馮宝宝エピソードで一番目を引いたのは、助けてくれた徐翔の父を匪賊に殺されその復讐をした彼女がない仕返しを恐れた徐翔の母に山奥の小屋に置き去りにされるというシーン。何十年も経って、その小屋が朽ちて半壊し、植物がはびこる中来ている着ているものもボロボロになった彼女が別れたその時のまま座っているという場面でした。多分、原作由来だと思うんですが、よい場面でした。
 しかし、この馮宝宝、なんか五竹@慶余年と設定かぶってる気がするな~

 

 龍滸山に集まってきた異人たちは天師会の老天師張之維をトップとする十老によって束ねられていますが、そのリーダーたちにもそれぞれ思惑があり、「いいもん」「悪いもん」が見えてきました。
 私的にはこの長老たちが実に眼福なんですよね~

 



 そして、若者たちは武術を競うのですが・・・これがなんでもあり。だいたいこういうストーリだと、修業する、戦う、負ける、修業する、戦うというサイクルを繰り返して、主人公がようやく勝利するというパタンが普通じゃないですかね。ところが、このドラマ、修業シーンがほとんどない。試合が始まってから、付け焼刃したって仕方ないとも言えますがw

 

 

 主人公の楚嵐なんか、相手をだまし討ちにして「恥知らず!」と観客全体から罵られています。ほとんど殺し合いのような試合もあれば、王也はマントウの食べ比べで楚嵐に負けたと一抜けするし、馮宝宝とはやらせ見え見えで勝利を手にするし、真面目な霊玉なんか頭から湯気立ててます。

 いつも居眠りしてるのに、ちゃんと全体を把握している王也のキャラがいいし、見目好い侯明昊のとぼけた演技も楽しい。張楚嵐の彭昱暢は言うならば漫画と劇画パートの落差が激しくて、どっちもできるのはさすがだね~と思う片方で、なんかしんどくなってくる。

 試合の展開のバラエティは実に豊かで楽しいんですが、試合の描写がCGメインでそこが残念。
 
 一か月待っていたので、楽しく見てはいます。でも、もう少しガチなアクション見せてほしかったんですよね~

 とかいいながら、観戦しつつ展開してる美爺たちのごたごたが可愛くて、せっせと見ていますw