江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

長相思 その1

1~16集

 やっとドラマを見る気力が戻ってきたみたいです。
 
 とはいえ、積極的に見たいドラマが見当たらず、今月はずいぶん映画を見てたんですが、その感想文はまたおいおいに・・・

 

 だけど、あまり視聴意欲のわく作品がみあたらず、皆さんの評判が良かったのをいくつかお試し。

 このドラマ、三つ巴の恋愛劇という情報とまた楊紫が男装で登場=またけたたましいかもしれぬという先入観でなかなか「チャンネル合わせる」気にならなかったんですよね~

 正直、私はこれまで見た楊紫の出演作で一番よかったのは無口な陸雪琪@青雲志とか蘇文秀@灵魂摆渡だと思ってる。肖戦と共演した「余生,请多指教」はあまりにはた迷惑なけたたましさにドラマが本題に入る前に撤退してしまったのです。私にとって彼女のドラマ見るのは、大きな賭けw

 で、やっと今頃の「長相思」

 第2季が出るまでには何とか見ようと思ってはいたので、まあ様子見。

 女主が楊紫、男装で登場して口も行儀も悪いけどけたたましくはなくて一安心。彼女を取り巻く男主3人が張晩意@「覚醒年代」陳延年、鄧為@「長月燼明」のあれこれに特別出演で壇健次@「猟罪図鑑」沈翊。これが男一人に女三人とかなら、絶対見ないと思われ・・・まあ恐る恐る見てみたわけです。

 

 結果・・・わりに抵抗なく見られる。というのも、恋愛ドラマというより主役の4人が属する国や一族の争いがベースになっていて話のメインはむしろこちら。その彩に彼らの恋愛模様が・・・というより3人の男性がそれぞれに女主を愛しているという状況がおり込まれていく感じ。原作者は「歩歩驚心」や「大漠謡(風中奇縁)」の桐華なんで、脚本さえしっかりしてればまあ外れはないかと・・・とあくまでも疑い深いネバネバ恋愛ドラマ見たくない視聴者。

 

 舞台になる世界は人族、神族、妖族が共存している世界。ドラマ冒頭では西炎、皓翎、辰栄の三つの国が存在、そのうちの辰栄は西炎との戦いに負けて併合されてしまい、西炎と皓翎の二強時代となる。
 その過程で西炎の王孫瑲玹は両親を亡くし、従妹でやはり王孫の小夭は将軍であった母を亡くしてしまう。その後、小夭は祖父によって世間と隔絶した玉山に送られ、消息不明となり、瑲玹は彼を邪魔にする叔父たちによって皓翎に人質として送られてしまう。

 

 そして、300年。ここから話が動き始めるわけです。何しろこの世界は別世界の話ですからなんでもありですw

 今度の舞台は清泉鎮という村。ここは西炎にも皓翎にも所属していないところ。そこで「六哥」と呼ばれる口も行儀も悪いけど腕のよい医者が玟小六は言わずと知れたかつての「小夭」

 

 小夭は川辺で死にかけていた傷だらけでボロボロの男を拾い、自分の血を与えるなど手厚い治療をして命を救う。命を救われた男は自分の過去や名前などを一切話さず小夭から「葉十七」と名付けられて、そのまま小夭の側にべったり居ついてしまう。

 

 さらに小夭は白衣銀髪の男につかまり、彼に血を吸われてしまう。小夭の血には命を救う力があるわけですね。この相柳、妖族にもかかわらず辰栄の残存勢力の軍師をしている。こちらは典型的なツンデレで、小夭に冷たく当たりながら彼女のピンチには何を置いても駆けつけるとか、どんどん彼女に思いを寄せていく。

 

 それにもう一人、小夭の従兄瑲玹。彼も清泉鎮にやってきますが、ずっと探している小夭が目の前の小憎たらしい医者小六とは気づけない。

 

 15集までは、小六が女だと気づいている葉十七は積極的に彼女に迫り、相柳はぶっちょう面しながら彼女との距離を縮め、一人小六の正体に気づけない瑲玹という関係。反対に軒公子が瑲玹と気づいた小六はプチパニック。

 この4人がそれぞれただ恋ボケしているだけではなく、それぞれ国家や一族の権益や利害関係によって命を狙われたり、お互いに牽制しあったりとしています。

 

 ドラマの初めの方でははっきり示されなかった彼らの正体や背景も徐々に明らかにされてきます。まあ、みんな王族とかなんとか特別な出生とか能力の持ち主です。

 16集で小六はようやく父や瑲玹に対して自分が小夭であることを認め、皓翎国の王姫だと公表することを承知します。簡単に言うと彼女の父は皓翎国王で母は西炎の王姫。

 瑲玹は人質に送られたとはいえ、伯父にあたる皓翎国王を師父として暮らしていた生活は母国にいたよりずっと居心地よかったと思われます。
 
 彼女も葉十七こと涂山璟が清泉鎮にやってくるまでの話も出てきました。葉十七は異母兄に、小夭は亡くなった彼女の母に尻尾を一つとられて恨んでいる九尾妖孤に監禁され、さんざん拷問されていたとか凄惨な過去が明らかになってきました。小夭はただ男装していたわけではなく、自分の元々の容貌を失い男でも女でもなくなっていたらしい。

 

 相柳の過去はこれから・・・ただ、壇健次の相柳に人気が集中したのは理解できました。何やら影のあるキャラで白衣銀髪なびかせ、ヒロインの危機にはめんどくさそうな表情しながらさっと姿を現す、といって絶対的強者でもなく、ヒロインに助けられることも多い、その上吸血鬼じゃないけどヒロインの首筋から血を吸うとかビジュアル的にもうれしい。人気でなきゃ嘘みたいなあざといキャラですな~💦

 瑲玹は両親も叔母である小夭の母も戦争のために亡くした時に、祖父の国王に向かって家族を残して戦争で死んでしまう大英雄ではなく、王になってやると宣言してますが、彼は過去よりこれからが気になるところ。

 

 これからの話はこの二つの国と滅ぼされた辰栄や涂山、防風、赤水、西陵の四大世家とのかげひなたに繰り広げられる闘いを期待したいんですが、なんか主役陣に恋愛関係で絡んできそうなウザキャラも複数出てきて、これからの展開がちょっと心配。ここまではわりにこざっぱりと進んでいるんですけどね~

 これからまだ39集まであるし、途中でちょん切れてる第二季もそのうち来るはずなんで、私にとっての悪い方向に転がって行かなければ最後まで見て行けそうな感じです。

 

 ともかく、今のところ「長月燼明」みたいにウザキャラが話を引き回すとかいうことだけはなさそうなのが何よりの救いです。

 

 ん?ちょっと待て。この画像見ると花婿が4人いる?おにいちゃんキャラ、わんこ弟キャラ、ツンデレキャラと来て、4人目はなんだw

 

張紀中版倚天屠龍記の時のこれをひっくり返した感じですね~