江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

満城尽帯黄金甲

やっと見てきました「王妃の紋章


しかし、なんて邦題だ。
映画の世界を矮小化してるとしか思えないけど・・・原題が「雷雨」英語題名が「Course of the Golden Flower・・・黄金花の呪い?」
紋章でもなんでもないけどなあ・・・もうちょっとなんとかならなかったのかなあ。
「十面埋伏」のLOVERSってものいまいち気に入らないけど、これはもっと気に入らないなあ。

とにかく、目の前がまだきらきらしてる。ものすごく派手で豪華で重そうで・・・
张艺谋のこの手の映画って、「英雄」「十面埋伏」「満城尽帯黄金甲」とだんだん画面が派手になってきたような気がする。きっと、それだけ、お金を使える監督になったってことですね。
全身西陣織の帯のような衣装もなんだけど、セットも、きらきら、ぴかぴか。

結局、強大な権力をもった大王一家、でも一皮剥けば・・・って話なんですね。シェークスピアハムレットとか、リア王とかの系統のお話。最後には、みんな死んでしまうのかと思ってたけど、親だけが生き残る。血みどろの戦いを繰り広げ、でもあっという間にそれを片付けさせて、何もなかったように重陽節句を祝うこの王家にもう未来はない。
入り乱れてるようで、舞台劇が元のせいか、そう複雑でもない人間関係。なるようになっていきますわ。

以下、見た感想のつれづれ・・・

セットの配色が何か、よく見た感じと思ったら、線香花火のあの紙の色。でなけりゃ、七夕のぴらぴらした飾り物の色なんだ。道理で、お金かけた割には、失礼ながら安っぽく見える・・・よくいや、ベネチアンガラスか・・・そういうものには縁がない一般庶民だもんで。

どこまでがエキストラでどこからがCGだったのか、あのセットはいつもの横店なのか。と、あの横店の故宮のセットを建て替えちゃったのか・・・すご。

髪の毛振り乱して、刺繍してる王妃の姿が、黒木崖のあの方に見えてしまったのは、病でしょうか。

王の兵が上から降ってくるシーン、ロープを使って降りてるわけですよね、ワイヤを消すのがめんどくさかったわけではないんですよね。

そうか。武侠映画がじゃないから、軽功で飛び上がったりはしないのか・・・

攻め込むんなら、楯やら弓ぐらい持ってけよ。あれだと、負けてもしかたない。刺繍してる間に、そっちの準備がいったんじゃないの。

話の中身の割には、台詞が少なくて、しかも簡単。私でさえ、しゃべってる台詞が頭の中で中国語の字幕になった。

刘烨の生え際がきれい・・・これこそ、どうでもいい感想だ。

いくらなんでも、映画にあわせてきらきらさせすぎて、読みにくいパンフレット。しかも、王家の人々の裏と表の顔を対照表に作らなくても。映画を見る前に、パンフレットを読むと、もろネタばれ。やりすぎじゃないかい。

周杰伦のMV「黄金甲」に映画の曲と一緒に「听媽媽的話」というものすごく優しい曲がはいってるのは「お口直し」ってことなんだろか?

と、どうでもいい感想でした。

PS 一緒に見てたのはたった5人・・・寂しいなあ。少林少女にはいっぱい入って行ったのに・・・