江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

無敵県令 その4

古井奇冤


やっぱりこっちが第2部だなあ、県令として竹山県で起こった事件を一応裁いている。
15年前の朝廷内の権力争いで、一家惨殺された娘、それを目撃した少年とその少年が世話をしてきた少女、手先となったものの失敗して「切られてしまった」元御医にその黒幕の娘の許されない恋模様に、あっちこっち入れ乱れた報仇の物語・・・というわけです。
その少年が15年たって、医者になり検視の役をしているわけですが、解剖をしようとしてもできないというのが前振り。元御医は、「移花接木」で心臓移植をやろうとしている。15年前に失敗したのも、腎臓移植・・・いくらなんでも、この設定はひどくないかい・・・解剖は、少年包青天じゃ包母がなんのためらいもなくやってたけどねえ。
死んだかも・・・と思わせたっぷりに終わった第1部にしては、凝香がこちらでもあっさりと「何してるの、鉄生」と現れる。小龍女ですか?
「あんた、誰だ?」と聞かれて「ただの小娘ですわ、父は大宋の皇帝やってますけど」なんて答えるのは、中国の人もけっこう「水戸黄門」とか「遠山の金さん」がお好みってことですか・・・
杭鉄生の継母を筆頭にギャググループがとにかくやかましい。喜劇やら悲劇やら、ラブコメやら敵討ちやらなんやかやをいっぺんに詰め込もうとしすぎて、ぐっちゃぐちゃになりかけてしまったという感じでしょうか。まあ、一応話のおちはついているし、深く考えなければまあまあおもしろい。けど、こんな不必要長い込み入った話三つにするくらいなら、せめて「貴妃棺」と「龍雀配」を二つに分けたらよかったのに。